eSIMから物理SIMへ切り替える方法とは?完全ガイド
近年、ますます普及が進むeSIM(イーシム)。「海外旅行で使ったeSIMから物理SIMに切り替えたい」「eSIMから物理SIMに変更するにはどうしたらいいの?」と疑問に思う方に向けて、今回はeSIMから物理SIMへの切り替え方法を解説します。
簡単にeSIMと物理SIMの違いを説明すると、eSIMとはデバイス埋め込み型のSIMのことで、データをダウンロードしてインターネット経由で書き換えることができる仕組みです。対して、物理SIMはデバイスの内部に差し込むカード状のSIMを意味します。
eSIMから物理SIMへは、ご紹介する手順で簡単に切り替えが可能です。具体的な手順をはじめ、回線切替にかかる費用や、物理SIMに戻すことによるデメリット、eSIMを使い続けるべき理由などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
eSIMから物理SIMに切り替える理由とは?
eSIMから物理SIMへ切り替える理由としては、次の4つが挙げられます。
海外旅行でeSIMを使ったが帰国後に物理SIMに戻したい
海外旅行や出張でSailyのようなeSIMのデータパックを利用して、帰国後に日本の通信キャリアの通信回線を使えるように物理SIMで切り替える必要があります。
新しく機種変更したスマホがeSIMに非対応
今までeSIMで利用していたスマホから機種変更したスマホがeSIMに対応していない場合、物理SIMに切り替える(SIMを再発行する)というケースがあります。
eSIM対応の機種は年々増加してきているものの、全ての機種がeSIMに対応しているわけではありません。新しい端末がeSIM非対応の場合は物理SIMをキャリアで再発行してもらう必要があり、この点がeSIMのデメリットとも言えます。
スマホがデュアルeSIMに非対応
「デュアルeSIMとしてスマホを使いたかったけど、スマホがデュアルeSIMに非対応だった」という場合にも、物理SIMに戻すことがあるでしょう。デュアルeSIMとは、一つの端末でeSIMを2回線同時に利用できる機能です。例えば、デュアルeSIMなら、仕事用回線とプライベート用回線の2回線をひとつのスマホで使い分けることが可能です。
eSIMの設定がうまくできない
eSIMに慣れないうちは、設定が難しいと感じる人も少なくありません。eSIMの設定がうまくできない場合は、eSIMから物理SIMへ乗り換えたいと考える人もいらっしゃるかもしれません。
eSIMから物理SIMカードへの切り替え方法
ここでは、iPhoneまたはAndroidでの、eSIMから物理SIMカードへの切り替え方法をお伝えします。まずは、契約中の通信キャリアに物理SIMの発行を申請する必要があります。詳しい切り替え手順は、キャリアによって若干異なるため、各契約通信キャリアにご確認ください。
iPhoneでeSIMから物理SIMに切り替える設定方法
まずは、今まで使用していたeSIMのプロファイルを削除します。
「設定」を開く。
「モバイルデータ通信」をタップする。
単一プランを利用中の場合は「eSIMを削除」をタップする。
複数プランを利用中の場合は、希望するeSIMを選択して削除する。
次に、物理SIMへの切り替え(開通)を行います。
デバイスの電源を切った状態でiPhoneのSIMトレイにSIMカードを挿入する。
SIMでPINを設定してある場合、メッセージが表示されたらPINコードを入力する。
「設定」を開く。
「モバイルデータ通信」をオンにする。
AndroidでeSIMから物理SIMに切り替える設定方法
Androidでも同様に、まずはeSIMのプロファイルを削除します。
「設定」を開く。
「モバイルネットワーク」をタップする。
「詳細設定」をタップする。
「eSIM」をタップする。
「SIM」を消去する。
消去したいプランを確認の上、「プランを削除」を選択する。
次に、物理SIMへの切り替え(開通)を行います。
デバイスの電源を切った状態でSIMトレイにSIMカードを挿入する。
「設定」を開く。
「モバイルデータ」をオンにする。
※通信キャリアや機種によって操作方法が異なる場合があります。
物理SIMに切り替えてもインターネットに繋がらない場合は、SIMカードの抜き差しや、端末の再起動などを試してみてください。
eSIMのインストール後も物理SIMは使える?
はい、eSIMと物理SIMが両方使えるデュアルSIM対応の端末であれば、1台のスマホで両方のSIMを利用できます。例えば、Sailyのような海外旅行用eSIMと国内キャリア用に物理SIMという使い方や、仕事用とプライベート用といった便利な使い分けも可能です。
デュアルSIMには3つの組み合わせがあり、eSIMとeSIM、eSIMと物理SIM、物理SIMと物理SIMのパターンがあります。
ここでは、iPhoneを例にしてデュアルSIMの設定手順をご説明します。
「設定」を開く。
「モバイル通信」をタップする。
ふたつの回線をオンにする。
回線をタップしたら、「この回線をオンにする」をタップする。
モバイルデータ通信のデフォルトの回線を選択する。
音声通話のデフォルトの回線を選択する。
「デフォルトの音声回線」をタップしてから、回線をタップする。
eSIMから物理SIMへの変更にはいくらかかる?
例えば、「eSIMの設定が難しいから物理SIMに変更したい」「機種変更に伴い、物理SIMが必要」などという場合に物理SIMの発行が必要になります。
ただし、日本国内の通信キャリアでは物理SIMの再発行には費用がかかります。例えば、楽天モバイルでは3,300円、povoでは3,850円、ahamoでは1,100円が再発行手数料として請求されます。(2024年12月現在、税込価格)
eSIMから物理SIMへ変更する際のデメリット
その他に、eSIMから物理SIMへ変更する際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?デメリットとしては、次の3つが挙げられます。
物理SIMの発行には費用・手間がかかる
物理SIMの発行には再発行手数料がかかります。また、手続きは店頭へ行く必要がある場合もあり、コスト面や手間がデメリットです。
SIMカードが届くまで時間がかかる
物理SIMは発行申請後、手元に届くまでに数日から一週間程度を要します。そのため開通までに時間がかかり、その間は電話番号が使えなくなる場合があります。
紛失の恐れがある
物理SIMは小さく、紛失してしまう可能性があります。物理SIMには電話番号が登録されているため、紛失した場合には情報漏えいの懸念もあります。取り扱いに細心の注意を払う必要があることはデメリットのひとつと言えます。
物理SIMの代わりにeSIMを使い続けるべき理由
eSIMの設定や機種変更などの理由でeSIMから物理SIMに乗り換えたいという方も一定数いらっしゃいます。eSIMの設定は難しい手順がない一方、物理SIMには紛失および情報漏えいのリスクのほか、再発行手数料も発生し、デメリットも目立ちます。
物理SIMのデメリットをカバーする代替としてeSIMが誕生しています。
eSIMなら利用前に簡単な設定が必要ではあるものの、物理SIMのような紛失リスクもなく、eSIMのデータパック購入や契約完了後、即日開通が可能です。
特に、「海外旅行にはSIMとWi-Fiのどっちがいいの?」と迷われている方は、Sailyのような格安eSIMのデータパックを購入すれば、海外でもお得にデータ通信を利用でき、対応機種ではデュアルSIMでの利用も可能です。安全にデータ通信を楽しみたいという方は、ぜひeSIMの利用を検討してみてください。