「PDP認証に失敗しました」メッセージの意味とその修正方法とは?

最近、格安SIMカードやeSIMが次々登場しています。そんなSIMカードをiPhoneで設定する際や機種変更の際に「PDP認証に失敗しました」というエラー表示が出て、データ通信機能が利用できなくなることがあります。今回はこのPDP認証とは?をはじめ、PDP認証の機能やエラーの原因、iPhone上にこの表示が出た場合の対処方法についてまとめました。

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「PDP認証に失敗しました」メッセージの意味とその修正方法とは?

「PDP認証」機能とは?

iPhoneで格安SIMカードやeSIMを設定する際、あるいは機種変更する際に「PDP認証に失敗しました(英語の場合はPDP authentication failure)」というエラーメッセージが表示された経験はありませんか? 

通常、お使いのスマホでデータ通信を行う際の主な流れとしては、まずアクセスを求める端末の識別コードであるIMEI番号(国際モバイル加入者ID)を含むリクエストパケットをネットワークに送信します。ネットワーク側は、データベース上でIMEI番号を照合することで、有効であるデバイスであることをチェックし、全ての確認が完了後、お使いのスマホからネットワークへのアクセスが許可され、インターネットが利用できるという流れになります。

普段、私達が何気なく行っている、スマホなどのデバイスを使ってのネットサーフィンやGoogleマップでの道順検索、SNSでの投稿なども、PDP認証が成功していることで成り立っているといっても過言ではありません。PDP認証は、インターネットを利用する際のデータ通信機能の重要な役割を担っています。

「PDP認証に失敗しました」とはどういう意味ですか?

iPhoneなどのスマホでSIM設定等の際に表示される、この「PDP認証に失敗しました」というエラーメッセージは、PDP認証のエラーによって通信キャリアのネットワークへの接続認証が正しく完了できなかった場合に表示されます。例えば、PDP認証の際に何らかの理由でユーザー名やパスワードなどの認証情報が認識されないと「PDP認証に失敗しました」とエラーメッセージがポップアップで表示され、その場合はWi-Fiや友人のテザリング機能を利用しない限り、データ通信を行うことができません。

「PDP認証に失敗しました」というメッセージの原因は?

「PDP認証に失敗しました」というメッセージが表示される理由には、様々な原因が考えられます。以下では、PDP認証ができない原因をいくつか紹介します。

設定が間違っている

SIMカードやeSIMの設定を間違って適切に行っていないと、スマホがネットワークに正しく接続できない場合があります。特にスマホに新しいSIMカードを差し込んだ際や、スマホでeSIMを初めて設定する際には、PDP認証ができず「PDP認証に失敗しました」というメッセージが表示される傾向があります。

IDやパスワードが間違っている

認証に使用するIDやパスワードが間違っている場合にも「PDP認証に失敗しました」というメッセージが表示されます。特にパスワードは、単純に入力する際に文字列を間違えたり、caps lockがオンになっていることに気づかず英字の大文字と小文字が逆になったまま入力しているケースがよくあります。

OSやアプリが古い

お使いのデバイスで古いソフトウェアを使用しているとPDP認証に失敗する可能性があります。例えば、iPhoneのOS(オペレーティングシステム)やアプリのバージョンが古い場合は、最新版のセキュリティプロトコルに対応していない可能性があるため、認証プロセスの障害を引き起こす可能性があります。スムーズにデータ通信を使ってインターネットを利用するためにはOSやアプリはできるだけ最新版を利用することをおすすめします。

ネットワークの問題

接続する通信キャリアのネットワーク側の問題によって、スマホが認証されない場合があります。特にネットワークのメンテナンスをしている時間帯などはサーバーが停止しているため、ネットワークへの接続を試みてもPDP認証に失敗する可能性があります。また、物理的な場所や通信環境によっては通信障害などでネットワークに接続できない場合もあるので注意しましょう。

デバイスやソフトウェアの不具合やバグ

まれにお使いのデバイスやソフトウェアの不具合やバグが原因でPDP認証が失敗することがあります。通常、このような不具合やバグは自分で気づきにくいのが難点で、PDP認証に失敗するだけでなく、知らないうちに通話が切断されたり、インターネットに接続できない、データ通信速度が低下するなどの深刻な問題が起こる可能性もあります。

APN 設定ができていない

eSIMを使用して、「PDP認証に失敗しました」というメッセージが表示される場合は、APN(アクセスポイント名)の設定がされていないことが原因の一つとして考えられます。eSIMの場合、機種によってはAPN設定が必要なため、設定を行わないとデータ通信が使用できません。ただし、APN設定が必要かどうかは購入したeSIMや機種によっても異なりますので確認しましょう。

eSIMのデータ容量不足

eSIMとはスマホに埋め込まれている内蔵型SIMのことで、各メーカーでも最新機種はeSIM対応のものがほとんどです。eSIMを利用した際に「PDP認証に失敗した」と表示された場合は、使用しているeSIMプランのデータ残量を確認しましょう。ひとつのスマホでeSIMを物理的なSIMカードと一緒に使用している場合、スマホがうまく機能せずネットワークに誤った信号を送っている可能性があり、eSIMをサポートしていない通信キャリアでは認証に失敗することがあります。

また、データ容量を使い切ったり、有効期限が切れるなどしてeSIMのデータ容量が不足していても、モバイルデータ通信が使用できなくなり、PDP認証エラーとして表示されます。特に高画質の写真や動画など大容量のダウンロードを実行した後に発生しやすい傾向があるので、常にデータ残量をチェックするようにしましょう。

「PDP認証に失敗しました」を解決するには?

上記では、PDP認証に失敗する理由がいくつかあることがわかりました。以下では、「PDP認証に失敗しました」というメッセージが表示された場合に、PDP認証をクリアして再びデータ通信できるようにするための解決方法をいくつか紹介します。

iPhoneで「PDP認証に失敗しました」が表示された場合の解決方法

機内モード

現地に到着後、SIMカードやeSIMをオンにしてもインターネットを利用することができない場合は、スマホ自体が機内モードになっている可能性があります。また、機内モードをオフにしてもネットワークに接続されない場合は、機内モードを何度かオンオフ切り替えすることも有効手段です。

データローミングがオフのまま

上記の機内モード同様に、データローミングが「オン」になっていないと、いくらeSIMやSIMカードをオンにしても使用できません。通常、データローミングをオンにしてしばらく待つとインターネット通信ができますが、電波の悪い機内などは避け、なるべく電波の届きやすい場所で行いましょう。

再起動する

iPhoneの再起動は、何かしらの不具合が起きた際の最も基本的な解決方法です。再起動することでiPhone内のシステムキャッシュがクリアされ、ネットワーク接続で一時的に発生している不具合などを解決できる可能性があります。

OSやソフトウェアをアップデートする

使用しているソフトウェアやiOSのバージョンが古いと、eSIMの動作に悪影響を及ぼす可能性大で、認証がうまくいかない原因となり得ます。しかし、最新版にはネットワーク接続をより向上させるための重要な修正プログラムが含まれているので、これらの認証エラーを解決してくれます。

ネットワーク設定のリセット

iPhone内のネットワーク設定をデフォルトの状態にリセットすることで、Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータ、VPNなどが初期設定に戻るため、PDP認証エラーをはじめとする各ネットワークの接続トラブルの効果的な解決策です。

eSIM関連の問題

「PDP認証に失敗しました」と表示される場合、eSIMのデータ残量がなくなったり、有効期限が切れてしまっているなど、eSIMに関連した問題のことが多いため、もし表示された場合はeSIMを確認しましょう。

iPadで「PDP認証に失敗しました」が表示された場合の解決方法

iPadのネットワーク設定をリセットする

設定から「一般」>「リセット」>「ネットワーク設定のリセット」の順に操作することで、iPhone同様にiPadでもネットワーク設定をリセットし、PDP認証エラーなどの問題を解決することができます。

 Androidで「PDP認証に失敗しました」が表示された場合の解決方法

APN設定を見直す、または再インストールする

APNは通信会社のネットワークに接続するための基本設定で、これが正しく設定されていないとAndroid端末のモバイルデータ通信が機能しません。特にiPhone以外のAndroid端末ではAPN設定の際にプロファイルエラーが発生することが多いのです。もし、APN設定しても「PDP認証に失敗しました」と表示されるなら、既にインストール済のAPN構成プロファイルを削除して再インストールすることも選択肢のひとつといえます。

サムスンで「PDP認証に失敗しました」が表示された場合の解決方法

APN設定を見直す、または再インストールする

他のAndroid端末同様にサムスンの機種でも「PDP認証に失敗しました」と表示される場合は、既にインストールしているAPN構成プロファイルを削除し、もう一度APN構成プロファイルを再インストールすることで解決する場合があります。

上記の解決方法は、iPhoneに限らず、すべての機種で有効な方法といえます。もし、各機種でSIMカードやeSIMを使ってインターネットを利用する際に「データ通信機能を起動できませんでした」、「データ通信に失敗しました」、「PDP認証に失敗しました」などといったエラーメッセージが表示される場合は、iPhoneの解決方法を参考に試してみましょう。

「PDP認証に失敗しました」を解決できない場合はどうすればよいですか?

「PDP認証に失敗しました」と表示された際に上記で紹介した方法でも解決できない場合の対処方法について解説します。

これはiPhoneに限らずすべての機種に関していえることですが、思いつくすべての解決方法を実行してもデータ通信が直らない場合は、各通信キャリアのサービスセンターに問い合わせることで解決することがあります。サービスプロバイダーでは、このような問題の解決方法を把握している可能性が高く、特にSailyのような優れたeSIMサービスは、そもそもオンラインセキュリティを専門としているNord Security社が運営しているため、非常に安心です。アプリや公式サイトでは、eSIMプロファイルをダウンロードする際の手順をわかりやすく説明しているので、初めて利用する方でもすぐに設定できるでしょう。

「PDP認証に失敗しました」を回避する方法

最後に、PDP認証の失敗を回避するための方法について解説します。

お使いのデバイスでインターネットを利用しようとした際に、「PDP認証に失敗しました」、「データ通信機能を起動できませんでした」、「データの取得に失敗しました」などと表示されると、ほとんどの人はこの意味を理解できずに焦ってしまうでしょう。しかし、実際は特に専門的な知識は必要なく、互換性の確認や、ソフトウェア・OSの定期的なアップデートなど、上記で説明した基本的なことに気をつけるだけでほとんどの人が解決できます。

また、このPDP認証に関するエラーは、特にeSIMを利用する際に起こりやすい傾向があります。各通信キャリアが提供しているeSIMのほとんどが複雑な設定方法の場合が多く、正しく設定されていないとPDP認証が失敗となってしまいます。加えて、購入したeSIMプランの設定が間違っていた、データ残量がなくなった、有効期限が切れているといった単純な理由の場合もよくあります。

数あるeSIMサービスの中でも、Sailyは最新機種であるiPhone15をはじめ、すべてのeSIM対応機種で利用可能で、スマホにeSIMアプリをダウンロードして旅行先のeSIMプランを購入し、現地到着後アプリをオンにするだけで簡単に利用できるため、「PDP認証に失敗しました」と表示されることはほぼないでしょう。SailyのeSIMサービスは世界中のほとんどの国と地域をカバーしていて、あらゆる通信手段の中でも格段に利便性が高く、海外旅行の際には必要不可欠なツールといえます。海外渡航の際には、今回紹介したPDP認証エラーに関する各事項を参考にしながら、eSIMをうまく使いこなしてみましょう。

その他利用可能: FrançaisItalianoEnglish

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saily blog author ugne zieniute
Ugnė Zieniūtė

新しい場所を探索し、その時々の瞬間を捉えるのが好きなUgnėは、海外にいる時こそSNSで生き生きとした投稿をするようになります。旅好きの彼女は、eSIMによるインターネット接続はどこでもスムーズな旅をするためにパスポートと同じくらい大事なものだと考えています。