バリ島旅行でおすすめのSIMカード:どれを選ぶべき?
日本人に大人気の海外旅行先であるインドネシアのバリ島には、毎年多くの観光客が訪れています。バリ島での時間をより充実させるために、通信手段の確保は必要不可欠です。現地での通信手段としては、Wi-Fiやデータローミングをはじめ、SIMカードやeSIMといった現地の回線が使える海外SIMなどがありますが、どの方法が最適なのでしょうか。今回は、バリ島旅行でおすすめのSIMカードをはじめ、様々な通信手段について紹介します。
バリ島でおすすめのSIMカード会社を教えてください。
Googleマップの使用やSNSへの投稿など、バリ島滞在中にスマホでインターネット通信が利用できると、より充実するでしょう。最近は、デンパサール国際空港や街中でSIMカードを購入し、スマホで設定すればすぐにインターネットが利用できるようになります。バリ島を含むインドネシア国内にはいくつか通信会社がありますが、その中でも以下3社のSIMカードはおすすめです。
Telkomsel(テルコムセル)
インドネシア国内で圧倒的なシェア率を誇る通信会社です。SIMカードの価格は他の通信会社よりも少し高いですが、通信網はバリ島を含むインドネシア全土をカバーし、ほぼどのエリアでも通信が安定していることもあり、利用者から非常に高い信頼を得ています。
XL Axiata(XLアクシアタ)
インドネシアの首都ジャカルタに本社を置く国内加入者数第3位の通信会社です。同社が販売している旅行用SIMは、バリ島を含む国内の広範囲をカバーしていますが、主に都市部向きといえます。他のアジア8か国で使用できるeSIMプランも提供しています。
Indosat Ooredoo Hutchison(インドサット・オレドー・ハチソン)
2022年に、国内加入者数第2位のIndosat Ooredooと同4位のHutchison3が合併してできた通信会社です。他の通信会社と比べて、田舎での通信が安定しており、バリ島を含む各地方を回る旅行者向きといえます。
この他にも、SIMカードによっては、バリ島旅行の前にインターネットを通じて事前購入もできます。また、バリ島ではインドネシア国内の回線を使ってインターネットが利用可能な海外のSIMカードも使用できます。ただ、バリ島など海外で現地のSIMカードを使用する際には、SIMロックが解除されているSIMフリーのスマホが必要です。海外旅行で現地のSIMカードを使用する予定がある場合は、事前にスマホのSIMロックを解除し、SIMフリーの状態にしておきましょう。
加えて、最近バリ島を訪れる多くの観光客が利用しているのがeSIM(Embedded-SIM)と呼ばれるスマホ内蔵型SIMです。eSIMは、物理的なSIMカードのような差し替えの手間や紛失するリスクがなく、渡航前や現地に着いてからでもインターネットで購入できるため、近年利用者が増えています。
バリ島ではSIMカード、eSIM、WI-FIルーターのどれを使うべきか?
バリ島旅行する際に、物理的なSIMカード、eSIM、WI-FIルーターのうち、どの通信手段を使用するべきか悩ましいところです。以下では、それぞれの通信手段のメリットとデメリットを比較してみました。
バリ島で物理的なSIMカードを使うメリットとデメリット
メリット
✓ バリ島で現地の電話番号が使用できる。
✓ SIMカードのサイズさえ合えば、様々なスマホの機種で利用できる。
✓ 現地の販売店で購入するとスタッフがアクティベートまで設定してくれる場合が多い。
✓ もしスマホが故障しても、SIMカードを他のスマホに差し替えれば使用できる。
デメリット
× SIMロックされているスマホでは使用できない。
× SIMカードは小さいので紛失や破損のリスクがある。
× プランによっては残りのデータ容量を常に気にする必要がある。
× SIMカードの電波が届かない場合、海外ローミングがオンになっていると自動的に接続されて高額請求が届く場合がある。
× 事前に日本で購入した場合、現地に到着するまで利用できるかわからない。
× 日本のSIMカードを無くしてしまった場合は帰国後に再発行手続きが必要になる。
× SIMカードのサイズがお使いのスマホに合わない場合がある。
× SIMカードの設定を自分でしなければならない場合、SIMカードの挿入口を開けるためのピンが必要。
バリ島でeSIMを使うメリットとデメリット
メリット
✓ 出発前や到着後に関わらず、インターネットでいつでも購入可能なので店舗に出向く必要がない。
✓ eSIMの切り替えは全てオンライン上で行うため、SIMカードを差し替える必要がない。
✓ 出発前に購入し、スマホで設定しておくと、バリ島到着後からすぐに使用できる。
✓ SIMカードのように紛失や破損のリスクがない。
✓ 短期から長期旅行まで用途や日数などに合わせたプランが自由に購入できる。
✓ 購入したデータ容量を使い切った場合もアプリからすぐにチャージ可能。
✓ 1台のデバイスに複数のeSIMがインストール可能なので、場所によって簡単に切り替えることができる。
デメリット
× 古い機種ではeSIM未対応の場合があり、全ての機種で利用できるわけではない。
× 使用できるのが1台のデバイスのみで、SIMカードのように複数のデバイス間で差し替えできない。
× アクティベートする際の設定を自分で行わなければならない。
× ほとんどのeSIMサービスが提供しているのはデータ通信だけで、電話番号は使用できない。
バリ島でWi-Fiルーターを使うメリットとデメリット
メリット
✓ 複数のデバイスで利用可能なため、同行者と共有できる。
✓ SIMロックされているスマホでも使用可能。
デメリット
× バリ島滞在中に常に持ち運ぶ必要があり、荷物になる。
× 外出中はWi-Fiルーターのバッテリーを気にする必要がある。
× 使用可能なデータ容量に制限がある場合、常に注意しなければならない。
× 郵送や空港での受け渡しや返却の手間がかかる。
× SIMカードやeSIMと比べて費用が高い。
× レンタル式のWi-Fiルーターの返却期限に遅れた場合、延滞料金が発生する。
× 紛失や盗難時の対応が面倒。
× バリ島内の公共の場所の多くはフリーWi-Fiが利用可能なので、あまり必要性を感じない。
バリ島で国際データローミングはできますか?
バリ島でインターネットを利用するためには、上記で紹介したWi-Fi、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーター以外にも、日本国内の通信会社が提供している国際データローミングサービスを利用する方法があります。国際データローミングは、SIMカードの入れ替えや面倒な設定がなく、バリ島でも日本にいる時と同じようにインターネットが利用できます。ただし、国際データローミングは、他の通信手段と比べて通話料も通信料も非常に高額なため、帰国後に高額請求が届く可能性があります。日本の各通信会社では、国際データローミングプランを提供しているので、海外旅行での利用を検討している場合は事前に確認しましょう。
バリ島のSIMやeSIMの料金は?
こちらでは、バリ島で利用できるSIMカードとeSIMの料金についてまとめました。
※100インドネシア・ルピア=1円
※1USドル=150円
SIMカード
Telkomselの旅行者向けSIMカードプランは、データ通信(25GB)+音声通話(25分)で価格は150,000インドネシア・ルピア(約1,500円)ですが、販売時期やバリ島の店舗によって多少異なる場合があります。
XL AXIATAの旅行者向けSIMカードプランは、全部で5種類あります。
期間:30、90、120、180、365日
価格:2.1 USドル(約330円)、6.3 USドル(約945円)、8.4 USドル(約1,260円)、12.6 USドル(約1,890円)、25.5USドル(約3,825円)
内容:データ通信(2、10、15、20、30GB)+音声通話(30、90、120、180、365分)+SMSメッセージ数(30、90、120、180、365通)
それぞれのプランによって使用期間や価格、内容が変わってきます。また、販売時期や店舗によっても多少異なる場合があります。
Indosat Ooredoo Hutchisonの旅行者向けSIMカードプランはTravel On 30GBプランとTravel On 80GBプランの2種類あります。
Travel On 30GBプラン
価格:100,000ルピア(約1,000円)
内容:30GB+音声通話10分
Travel On 80GBプラン
価格: 200,000ルピア(約2,000円)
内容:80GB+音声通話30分
期間はどちらも30日間ですが、こちらも販売時期や店舗によって多少異なる場合があります。
eSIM
Saily(セイリー)のインドネシア国内向けeSIMプラン
1GB(7日間):4.79USドル(約718円)
3GB(30日間):8.99USドル(約1,348円)
5GB(30日間):13.99USドル(約2,098円)
10GB(30日間):21.99USドル(約3,298円)
20GB(30日間):35.99USドル(約5,398円)
上記のプランに加えて、世界105か国プランやアジア19か国で利用できるプランなど地域別のプランもあるので、バリ島に加えて東南アジア周遊旅行の場合は最適な通信手段といえます。また、通信費をできるだけ抑えたい場合は、ホテルや施設では公共のフリーWi-Fiを使用し、外出先でSailyを利用すれば、費用とデータの節約にもなります。もしデータ容量を使い切った場合でも、すぐにチャージすることができるのが、SailyのeSIMを使用するメリットです。
なお、Telkomsel、XL AXIATA、Indosat Ooredoo Hutchisonの公式サイトでも旅行者用eSIMプランを提供していますが、各デバイスを識別するためのIMEI番号の入力が必要など、面倒な手続きがあるため、あまり旅行者向きとはいえません。
バリ島旅行中にSIMカードを購入する方法
以下では、バリ島を旅行中にSIMカードを現地購入する方法について解説します。
バリ島旅行中に物理的なSIMカードを購入する方法
デンパサール国際空港
デンパサール国際空港に到着し、税関を抜けた後、インドネシア国内の主要な通信会社の販売店があります。ほとんどの店舗でスタッフがSIMカードのアクティベートをしてくれますが、新型コロナウイルスパンデミックが終息した2023年以降は、バリ島を訪れる観光客が大幅に増えたため、時間がかかるでしょう。
コンビニ
バリ島内のコンビニエンスストアでもプリペイド式のSIMカードが購入できます。また、SIMカードにチャージしたい場合は店員に電話番号を伝えると対応してくれますが、別途手数料が必要な場合があります。
販売店
バリ島内には各通信会社の販売店があり、SIMカードを購入することができます。ただし、販売店を見つけ出すための労力と、わざわざお店まで出向く手間がかかるのが難点といえます。
バリ島旅行中にeSIMを購入する方法
バリ島旅行中にeSIMサービスの公式サイトやアプリから購入するだけです。特にSailyの場合、アプリから簡単にeSIMプランを購入することができ、すぐに利用開始できます。
使用するスマホがeSIMに対応しているかを確認する。
SailyのeSIMアプリをダウンロードし、スマホでeSIM設定する。
アプリから旅行日程や用途に最適なeSIMプランを購入する。
スマホの設定から「モバイル通信」>「Saily」のeSIMをオンにするとインターネットが使用できます。
ただし、現地のフリーWi-Fiに接続してeSIMを購入する場合は注意が必要です。国内外問わずカフェなど公共のフリーWi-Fiはセキュリティ面が脆弱です。必ずVPN(仮想プライベートネットワーク)に接続し、インターネット通信を暗号化することで保護してから、クレジットカード情報などを入力して購入しましょう。
バリ島旅行で最適なSIMサービスを選ぶコツは?
バリ島旅行をより充実させるためには、最適なSIMサービスを選ぶ必要があります。
物理的なSIMカードは現地の空港や街中で購入することが利用できますが、現地で販売店まで行き、サイズが合うSIMカードを見つけ、スタッフと英語でやりとりするなど、一定の労力がかかることは間違いないでしょう。
一方、eSIMの場合はそれらの労力は一切必要なく、スマホさえあれば誰でも簡単に購入・設定できます。特にSailyは操作方法もわかりやすく、事前に日本人旅行者向けeSIMプランを購入しておけば、バリ島到着後にSailyのeSIMをオンにするだけで、すぐにインターネットが利用できます。
また、Sailyはバリ島だけでなく近隣のタイとあわせて旅行する際に利用するeSIMサービスとしてもおすすめですし、中国向けeSIMプランも提供しているので、日本から中国経由でバリ島へ行く場合にもおすすめです。さらには、イタリア向けeSIMなど欧州で使用できるeSIMプランも提供しているので、Sailyのアプリさえされば世界中でインターネットに困ることはないでしょう。
なぜバリ島旅行でeSIMを選ぶのがベストなのか?
今回は、バリ島へ旅行する際に現地で利用可能な通信手段について解説しました。バリ島は多くの観光客が訪れる世界的な観光地なので、街の至るところでフリーWi-Fiが利用できますが、セキュリティが脆弱なためあまりおすすめできません。物理的なSIMカードの場合は、上記で紹介した通り、故障や紛失などリスクが多く、使用できるまでにある程度の労力がかかることが予想されます。しかし、eSIMの場合は、スマホ上で全て完結するため、物理的なSIMカードのような無駄な労力を省くことができ、いつでも追加購入ができます。
このように、バリ島をはじめ、海外旅行の際にWi-FiとSIMのどちらがいいのかは明確であり、さらにいうとSIMカードよりもeSIMのほうが多くのメリットがあることがわかりました。バリ島へ旅行する際は、現地での通信手段としてSailyのeSIMを利用することで、より快適で安全に滞在できることでしょう。なお、基本的に海外のSIMカードは日本国内では使えません。日本に帰国した、日本で使用していたSIMカードもしくはeSIMに切り替えましょう。
その他利用可能: English
元デジタルノマドのNozomiは、7カ国を旅しながら暮らした経験を持ちます。どの国でも居心地よく過ごせたそうです。世界市民として、そして何よりも生まれながらの大阪人として「よりお得に、より良いものを見つける」を旅のモットーとしている彼女は、 情報を見つけることに長け、旅行中はeSIMを通してプロのようにウェブでリサーチを行います。