eSIMの「アクティベート中」が終わらない?対処法を解説
海外旅行に便利なeSIM(イーシム)ですが、「アクティベート(有効化)中が終わらない!」とお困りではありませんか?本記事では、初めてeSIMを利用する方や渡航先でeSIMが繋がらずに困っている方に向けて、その解決策を解説します。慌てずに、ひとつずつ対処法を試してみてください。
目次
eSIMの「アクティベート中」とは?
「アクティベート」とは有効化、つまり回線切替を意味します。つまり、「アクティベート中」とはeSIMの「回線切り替え中」であることを意味しています。
海外でeSIMを使ってインターネットに接続するためには、回線の切り替え(アクティベート)を完了しなければなりません。しかし、アクティベートがうまくいかないケースがたびたびあります。
アクティベートの方法はiPhoneとAndroidスマホで異なります。お持ちの機種のメーカーや、eSIM事業者の手順をご確認ください。
iPhoneの場合、同じiPhone上から普段使用している物理SIMカードから、海外で使用するeSIMに「クイックスタート(転送)」機能を利用して、簡単に変換することができます。
スマホのなかには、デュアルeSIM対応機種も販売されており、物理的SIMカードとeSIMの両方を一つずつ利用できる機種もあります。海外渡航の際には、eSIMでデータ通信をしながら、日本のSIMカードで電話やSMSを受信する、という1つのスマホで2役を担うことも可能になります。
eSIMのアクティベートにはどのくらい時間がかかる?
初めて海外旅行でeSIMを使うという方のなかには、「いつアクティベートしたらいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
eSIMデータプランをアクティベートするタイミングについて、当社では渡航の前日にアクティベートすることを推奨しています。
通常、eSIMのアクティベートには、数十分から数時間かかることもあります。何時間待っても「アクティベート中」が終わらない場合は、次の対処方法を試してみてください。
eSIMのアクティベートが終わらないときにするべきこと
まずご安心いただきたいのは、「アクティベート中」の表示のままだとしてもeSIMの設定(インストール)は問題なく出来ているということです。目的地に到着しても「アクティベート中」のままの場合、ほとんどのケースで、この後ご紹介する3つの方法で解決します。
電波の良い場所に移動する
通信環境によっては、アクティベーションが完了しないケースもあります。
eSIMをインストールする際には、強力で安定したインターネット環境が不可欠です。空港やカフェなどの無料Wi-Fiでは、一見、インターネットに接続されているように見えても不安定で途切れる可能性があるので、インストールをお控えください。
スマートフォンを再起動する
電波の良い場所に移動した後にアクティベートが完了したら、スマートフォンの再起動をしてみてください。この方法で解消されることもあります。
機内モードをオフ→オンに切り替える
ネットワークの接続が問題である場合、アクティベーションに影響を及ぼしている可能性もあります。
機内モードをいったんオフにして、数分間待った後にオンに切り替えてみてください。これによって、eSIMのアクティベーションが進むことがあります。
eSIMアクティベーションにおけるトラブルシューティング
「iPhoneのeSIMが設定できない」「eSIMの設定がうまくいかない」とお困りの方に向けて、ここではよくあるエラーメッセージの原因と解決方法を3つご紹介します。焦らずに、よく読んで対処しましょう。
「モバイル通信プランが追加できません」と表示が出る
iPhoneの場合、このエラーメッセージが表示されることがあります。
これは、利用端末にSIMロックがかかっていると考えられます。eSIM対応機種は普及し始めているものの、まだ多くないのが現状です。
お使いのiPhone端末がeSIMかどうか確認するには、以下の方法をお試しください。
電話発信画面で、「*#06#」と入力します。
自動で「デバイス情報」が表示されます。
「EID」から始まる番号が記載されている場合、eSIM対応端末です。
「このコードはもう有効ではありません」と表示が出る
このエラー表示が出る場合、すでにeSIMが読み取られている可能性があります。
eSIMのQRコードは一回限りの利用が原則です。スマートフォンに追加した後に再度QRコードをスキャンしようとすると、エラーメッセージが表示されます。iPhoneの場合、スマートフォンにeSIMが追加されているかどうかは、以下の方法で確認できます。
設定
モバイル通信
SIM
副回線のところに購入したeSIMが表示されていれば、すでにeSIMを読み込み済みとなっています。
「eSIMをアクティベートできません」と表示が出る
このエラーメッセージは、日本出発前にeSIMを読み込んだ後に表示されることがあります。これは日本にいながら、海外の回線に接続しようとしているためです。
日本出発前まではeSIM回線をオフにしておき、現地到着後に主回線をオフ、副回線(eSIM)をオンにして、インターネットに接続できるかどうかをお試しください。
eSIMでアクティベートした後に繋がらないときの対処法
問題なく有効なeSIMをインストールしたはずなのに、インターネットに接続できない(モバイル通信ができない)という場合、次の2つが正しく設定されているかどうか確認してみましょう。
データローミングを有効にする
Sailyのようなプリペイドタイプの旅行eSIMの場合、海外で利用するには設定画面でデータローミングをオンにする必要があります。
データローミングは各回線(主回線のSIM・副回線のeSIM)毎に必要です。日本で契約している主回線のデータローミングを使用しないようにするには、主回線のデータローミングをオフにするのを忘れないようにしましょう。
APN設定をする
APN(アクセスポイント名)が適切に設定されていないと、インターネット接続に問題が生じます。eSIM事業者から提供された設定情報を元に、次の手順でAPN設定を行ってください。(下記はAndroidの設定手順です。)
設定 > モバイルネットワークに進む
「アクセスポイント名」をタップする
+ または「追加」をクリックして、新規APNを追加する
eSIM事業者から提供された設定情報の通りに詳細を入力して、保存する
eSIMアクティベートの不具合を回避するには?
物理SIMとは違い、紛失や盗難の恐れがないeSIMですが、慣れない方にとっては設定方法がやや複雑に感じてしまうかもしれません。海外旅行先でスムーズにインターネットを楽しむために、不具合をできる限り回避しましょう。具体的には、日本出発前にするべきことと、海外に到着してからすることを明確にすることです。
日本出発前
お持ちのスマートフォンがeSIM対応機種かどうかを確認する
eSIM事業者でデータプランを購入する
スマートフォンにインストールする
アクティベート(有効化)をする
海外到着後
eSIM回線をオン(有効)にする
モバイルデータとローミングをオン(有効)にする
新規APN(アクセスポイント名)を追加する
eSIM事業者によって、設定手順は若干変わりますが、おおまかには上記の手順で設定できます。特にeSIMの利用が初めての方の場合は、日本を出発する前に、eSIM事業者に日本でやっておくべきことと、海外到着後にやらなくてはいけないことを整理しておくと良いでしょう。
まとめ:海外でも安全なインターネット接続を
今回は、eSIMの「アクティベート中」が終わらない場合の対処法についてご説明しました。
eSIMは慣れてしまえば、数タップで設定完了します。物理SIMのように小さなカードを入れ替える手間もなく、非常に便利かつお得にインターネットにつなぐことができます。
最近では、多くの業者がeSIMサービスを展開し始めていますが、プライバシー保護のためにもインターネット接続には安全性と信頼性が欠かせません。
VPNサービスで知られるNordVPNが提供するSailyでは、海外旅行先でも信頼性の高い接続を確立できるように開発されています。
SailyのeSIMアプリをダウンロードして、海外旅行でお得かつ安全にインターネットを楽しんでくださいね。