
海外出張の持ち物チェックリスト:必需品一覧、スムーズな準備のコツ、PDFチェックリスト付き
海外出張前には、打ち合わせやプレゼンテーション資料の作成など、さまざまな準備が必要です。しかし、出張の成果を左右するのは資料だけではありません。出入国や業務に必要な書類・デバイスに加え、滞在中に快適に過ごすための持ち物や、スムーズなインターネット通信環境を整えるための準備も、非常に重要です。観光旅行とは異なり、現地で買い物や調達に割ける時間が限られている海外出張では、忘れ物や準備不足がスケジュールの混乱や信用の低下につながる可能性もあります。この記事では、海外出張に必要な持ち物をカテゴリー別にわかりやすく整理し、それぞれの項目について詳しく解説しています。記事の最後には、ダウンロード&印刷してそのまま使えるPDF版のチェックリストもご用意しましたので、ぜひご活用ください。

目次
海外出張に持っていくべきもの
必要なアイテムをカテゴリ別で具体的に整理しています。
渡航に必要な書類とその他の重要書類
海外出張を円滑に進めるためには、事前の書類準備が不可欠です。特に、出入国や身分証明に関わる書類は最も重要で、抜けや漏れがないよう対策を講じる必要があります。
なお、国内専用のマイナンバーカードは海外で使用する場面がほとんどなく、万が一紛失した場合、再発行の手続きが煩雑になるため、出張に持参する必要はありません。
以下に、海外出張に必要な主な書類について詳しく解説します。
パスポート
海外に行く際、パスポートそのものを忘れる人は少ないと思いますが、意外と見落としがちなのが「残存有効期間」です。目的地や経由地(経由地で一時的に入国する場合も含む)によって、必要とされるパスポートの残存有効期間は異なります。多くの国では、入国日から3ヶ月〜6ヶ月以上の有効期間が求められます。
都道府県によって異なりますが、パスポートの更新には最低でも1週間程度はかかるのが一般的です。そのため、出張が決まり次第、渡航先および経由地で必要とされる残存期間を事前に調べ、パスポートの有効期限を確認しておくことが大切です。
また、万が一の紛失・盗難に備えて、パスポートのコピー(紙とデジタル両方)を用意しておくと安心です。紙のコピーは荷物とは別に保管し、デジタルコピーはスマートフォンやクラウドに保存しておくと、再発行手続きの際にも役立ちます。
渡航先のビザまたは就労ビザ
ビジネス目的の渡航は、観光ビザではカバーできない場合があります。就労ビザやビジネスビザが必要かどうかは渡航先によって異なるため、出張が決まったらすぐに確認しましょう。
ビザについては、渡航先の国の大使館などの公式サイトを参照してください。電子ビザが導入されている国では、デジタルに加え、PDFを印刷したものも携帯しましょう。必要に応じて、招聘状などと合わせて提示する必要があります。
海外旅行保険の証明書(英語版)
会社が加入している保険が、海外出張をカバーするかどうか確認してください。また、クレジットカード付帯海外旅行保険を利用するには、旅行費用のクレジットカード決済が条件となる場合があります。クレジットカード付帯保険のカバー範囲が狭いケースがあるため、事前に必ず規約を確認してください。
航空券
飛行機のチェックインは、事前にオンラインで済ませておきましょう。ほとんどの航空会社で、航空会社のアプリなどに保存されたデジタル版のボーディングパスを利用することができますが、行き先の国によっては紙媒体のボーディングパスが必要な場合もあります。万が一のスマートフォンの不調や電池切れに備え、紙媒体でも用意しておきましょう。また、入国審査や出国審査で、帰りの飛行機の予約確認書の提示が求められることがあります。
ホテルや宿泊施設の予約確認書
ホテルや宿泊施設のチェックイン時に必要なほか、到着時の入国審査でも提示を求められることがあります。Booking.comなどのほとんどウェブサイトでは、予約確認書の印刷時に言語を選択することができます。予約日や名前に間違いがないことを確認の上、英語版または現地の言語で準備してください。
招待状や訪問先の会社情報
行き先の国、ビザの種類によっては、取引先企業の招待状、会社情報、出張中の日程表などが求められることがあります。こちらの書類も英語または現地の言語で準備しましょう。
国際運転免許証
出張先でレンタカーなどを利用・運転する場合は必要です。
ワクチン接種証明書(国によっては必須)
一部の国では特定のワクチン接種が必要になります。大使館などのウェブサイトで確認の上、英語または現地の言語の接種証明書を持参しましょう。
衣類・身の回り品
訪問先の気候やビジネスマナーに合った服装を選ぶことは、海外出張において非常に重要です。滞在日数やスケジュールを考慮し、シワになりにくく、お手入れが簡単な素材の衣類を選ぶと安心です。また、出張中は洗濯やアイロンがけに時間を割けない場合も多いため、宿泊先にランドリーサービスやクリーニングの設備があるかを事前に確認しておくと安心です。さらに、取引先に良い印象を与えるためにも、出張先の国・地域における服装の文化的・宗教的マナーを事前に調べておき、必要に応じて配慮することが望ましいでしょう。
スーツ・ジャケット
商談やフォーマルな会食に備え、シワにならない素材を選びましょう。現地の気候に合わせて冬は厚手、夏は通気性のある素材を。
ワイシャツ/ブラウス
日数+予備1枚が目安です。出張中は洗濯が難しい場合が多いので、形態安定タイプや速乾素材が安心です。
ネクタイ/ストールなどの小物
かさばらないものなので、数枚持参しましょう。
オフタイム用の私服
移動時の機内用や、現地での観光・リラックスタイムに備えて、快適かつ清潔感のある私服を用意しましょう。特に、現地の取引先が観光や食事に案内してくれることも少なくないため、カジュアルすぎない服装を選ぶのがポイントです。
また、ドレスコードや適切な服装が不明な場合は、事前に現地の関係者に確認しておくと安心です。宗教や文化的な背景に配慮することも大切です。
下着・靴下
数日の短期出張の場合は日数分プラス予備を用意しましょう。長期の場合は、洗濯・乾きやすい素材のものがおすすめです。
ルームウェア
ホテルでのリラックス時や就寝時に使えるものがあるとよいでしょう。長期出張の場合は、洗濯・乾きやすい素材のものがおすすめです。
ビジネスシューズ、歩きやすい靴
仕事用の革靴やパンプスに加え、機内や移動時のためのスニーカーなどもあると、足への負担が軽減されます。
洗面用具一式(歯ブラシ、化粧品、剃刀など)
出張先の国やホテルのランクにもよりますが、宿泊先のアメニティが充実していない場合や、備え付けの製品が肌に合わないこともあります。そのため、普段使い慣れた洗面用具やスキンケア用品を持参することをおすすめします。
ただし、機内持ち込み手荷物のみで移動する場合には、液体類やカミソリの持ち込みに制限があるため注意が必要です。ディップタイプのクリームやジェル状の製品も、液体として扱われることが多いため、原則として100ml以下の容器に入れて、ジッパー付き透明袋にまとめる必要があります。
また、女性の場合は、機内やホテルでの乾燥対策として、保湿アイテムの携帯も大切です。リップクリーム、保湿ミスト、小型のハンドクリームなどがあると安心です。
洗濯用品(小型洗剤)
1週間以上の出張の場合、ホテルで手洗いするための洗剤の小分けパックを持参すると便利です。
健康・安全対策アイテム
慣れない食事や気候、長時間の移動などのために、出張中に体調を崩した場合に備えて、最低限の医薬品や衛生用品を持参しましょう。薬はパッケージに入ったもの、処方薬は英文の処方箋を同封した状態で持参することをおすすめします。
処方薬
空港の手荷物検査や現地の医療機関での説明が必要になった場合のために、英文の処方箋や診断書を持参しましょう。
診断書
持病がある場合や妊娠中の場合は、必ず医師の診断書を持参しましょう。持病の種類や妊娠の週数によっては、診断書がないと渡航できない場合があります。
常備薬
風邪薬や痛み止め、胃薬、酔い止めなどの常備薬は、パッケージに入った状態のまま持参しましょう。
消毒液、ウェットティッシュ
出張中、衛生状態が不安な場所に行くことになった場合に備えて持参すると安心です。
絆創膏や消毒薬
靴ずれや小さな切り傷にすぐ対応できるように、数枚の絆創膏と小型の消毒液を携帯しましょう。
使い捨てマスク(予備を含めて複数枚)
コロナ時の海外出張の必需品ですが、現在では着用を義務付けられる場所はほとんどないものの、乾燥した機内などでは便利です。
電子機器・通信関連
ビジネス出張では、プレゼンテーション・メールチェック・ビデオ会議・資料作成などに対応できる通信環境とデバイスの準備が不可欠です。
ノートパソコン&充電器
パソコンの電圧対応を事前に確認しましょう。また、万が一の不調に備え、重要な会議資料やプレゼンテーションのデータは、スマートフォンからアクセスできるクラウドなどにバックアップを取っておきましょう。
スマートフォン
渡航先で必要なアプリ、翻訳ツールや辞書、地図などを自前にダウンロードしておきましょう。
SIMカード/eSIM
物理SIMカードとeSIMのどちらが良いか迷われる場合、出張中は時間が限られていることが多いため、到着次第、インターネットに繋げるようにeSIMを契約しておくことをおすすめします。eSIMの欠点もいくつかありますが、SailyなどのeSIMを事前に購入・設定しておけば、飛行機が到着して機内モードをオフにした瞬間に現地のインターネットにつながり、出張中の資料や空港からの移動についての確認などができ、時間を有効に使うことができます。デバイスがeSIMに対応していない場合は、他の手段を検討する必要がありますが、公衆Wi-Fiはセキュリティに問題があるため、特に海外出張中はおすすめできません。
名刺
オフラインでの名刺交換は現在でも重要です。裏面が英語になっているものを用意しましょう。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーの機内持ち込みには、航空会社により制限が設けられている場合があります。利用する航空会社の公式ウェブサイトを必ず事前に確認し、規定に沿った容量のものを用意しましょう。また、容量が大きすぎるものや、容量の記載がない製品は、保安検査で没収される可能性があり注意が必要です。モバイルバッテリーは発火のリスクがあるため、預け入れ荷物への収納は禁止されています。必ず機内持ち込み手荷物として携行してください。なお、USB-C対応のモデルを選べば、スマートフォンだけでなくノートPCの充電にも対応できるため、出張時には特に便利です。
マルチタイプの電源変換プラグ
ユニバーサルプラグがあれば、世界中どこでも利用でき安心です。スマホやパソコンの充電のために、 USBポートが複数あるものを用意しましょう。
USBケーブル、HDMI変換アダプタ
出張中の予定や利用する機器に合わせたケーブルやアダプタを必要数準備しましょう。
イヤホンまたはヘッドホン(会議用)
機内でも利用できるノイズキャンセリング機能付きをおすすめします。また、オンライン会議の予定がある場合は、マイク性能の良いものを用意しましょう。
電子機器関連で確認・準備しておくべきこと
スマートフォンのSIMロック解除
スマートフォンのSIMロックの有無を確認し、必要な場合はSIMロック解除の手続きをしましょう。
eSIMの契約
スマートフォンがeSIMに対応しているかどうか確認し、対応機種の場合は、事前に契約・手続きしておきましょう。
すべての機器の電圧や充電について確認
渡航先の国でスムーズに充電できるように確認しておきましょう。必要な場合は、変換プラグを用意してください。
重要書類などをクラウド保存
出入国に必要な書類や、現地で必要なデータ・資料などは、ノートパソコンだけでなく、クラウドに保存しておきましょう。万が一のパソコンの不調や紛失の際も、スマートフォンからアクセスでき、対応が可能になります。
ログインについて確認
現地でログインが必要なクラウドなどのログイン方法について確認しておきましょう。アクセス元が異なる場合、2段階認証が必要になることがあり、特にSIMカードを差し替えた場合、2段階認証のためのSMSを受信することができない点に注意してください。
その他の必需品
他のカテゴリには当てはまらないものの、持っておくと確実に役立つ実用的なアイテムをご紹介します。
海外で利用可能なクレジットカード・デビットカード
海外で利用可能なクレジットカード・デビットカードは必須です。盗難や破損に備えて複数枚準備し、財布と手荷物などに分散して持参しましょう。
現金
現金の必要性については、渡航先によって異なります。渡航前に確認してください。ほとんどの国際空港には、クレジットカードやデビットカードが利用できるATMがあります。渡航前に現地通貨を準備する必要はありませんが、念のため数万円程度の日本円の現金を持っておくと安心です。
質の良い筆記用具
最近では、紙とペンはほとんど使わない人も増えていますが、対面の出張中は書類へのサインを求められる場面も想定されます。仕事で利用できる質の良い筆記用具を用意しておきましょう。
あると便利なオプショングッズ
必須ではないけれど、出張を快適にする便利グッズもいくつか紹介します。
アイマスク、耳栓、ネックピロー
スリッパまたはサンダル
水筒・マイボトル
エコバッグ
小分けできるジップロック
お土産
海外出張で持ち込めないものは?
国によって規制が異なりますが、基本的に以下のような危険物・制限品は持ち込み不可または要注意です。航空会社ごとの規定だけでなく、訪問する国についても、持ち込みできるもの/できないもの、および荷造りのルールなどについて事前に調べましょう。
発火性のあるスプレー、ライター
ナイフ、ハサミなどの刃物
医師の処方なしの医薬品(特に麻薬指定薬)
動植物・果物などの生鮮品
アルコール度数の高い飲料(機内持ち込み制限あり)
渡航先別・海外出張の準備のヒント
以下は、日本からの出張が多い国に合わせた、国別アドバイスです。
アメリカ出張
TSAロック付きスーツケース
医療費が高額なため、保険はしっかり確認する
Google MapsやUberの事前ダウンロード
シンガポール出張
薄手の服装、冷房対策に羽織りもの
スコール用に折りたたみ傘
タイ出張
蚊除けグッズや冷房対策
突然の雨に備えての傘
ラフすぎない服装を心がける
ヨーロッパ出張(ドイツ・フランスなど)
ビジネスでもおしゃれを意識
簡単なフランス語フレーズを覚えると好印象
コンセント形状はC/Eタイプ
中国出張
ビザ
招聘レター
出張先や出張の詳細がわかる書類
長期海外出張時の持ち物のヒント
1週間以上の海外出張の持ち物は、生活用品や予備アイテムの準備がカギとなります。2週間~1ヶ月の海外出張の持ち物の場合も同じです。3ヶ月を超える長期出張の持ち物については、現地駐在員などに確認することをおすすめします。
カジュアルな服やスポーツウェア
出張中でもオンオフの切り替えができるように、余暇用のカジュアルな服や軽い運動ができるウェアを持参すると便利です。ホテルのジムや現地での散歩にも活用できます。また衣類は、洗濯しやすくシワができにくく、乾きやすい素材のものを用意しましょう。
インスタント食品
長期滞在中、毎回外食だと体調や出費の面でも負担になることがあります。長期の海外出張時の持ち物リストには、食べ物を加えましょう。具体的には、インスタント味噌汁、レトルトご飯、スープなどの軽食類がかさばらず便利です。
短期海外出張時のパッキングのヒント
2泊3日程度の海外出張の持ち物は、軽量・時短・効率化がポイントです。荷物はできるだけ機内持ち込みサイズにまとめ、現地到着後すぐに動けるようにしましょう。
スムーズな海外出張のためのその他のヒント
スムーズな海外出張には、業務に関する書類やデバイスなどを事前にきちんと確認するともに、出張中にリラックスして過ごすための工夫が欠かせません。海外出張に行く女性の持ち物には、スキンケアや替えのストッキング、冷え対策などが必要ですし、男性には、ビジネスシューズ用の消臭スプレーや蒸れにくい靴下などが役に立つかもしれません。目的地の文化や慣習なども考慮しながら、滞在期間に応じた持ち物を用意しましょう。現地での買い物やお土産を計算に入れて、スーツケースには少しスペースを残しておくこともお忘れなく。また、現代の旅行に欠かせない重要なものが、スムーズなインターネット接続です。目的地到着後のみならず、国際線の乗り継ぎ時間などでも必要になります。SIMカードからeSIMへの切り替えは簡単です。出張前にはSailyなどのeSIMを準備し、現地到着後すぐにインターネット接続できるようにしましょう!
チェックリストをダウンロードその他利用可能: English


元デジタルノマドのNozomiは、7カ国を旅しながら暮らした経験を持ちます。どの国でも居心地よく過ごせたそうです。世界市民として、そして何よりも生まれながらの大阪人として「よりお得に、より良いものを見つける」を旅のモットーとしている彼女は、 情報を見つけることに長け、旅行中はeSIMを通してプロのようにウェブでリサーチを行います。
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