SIMからeSIMに切り替えるには?手順や事前の確認事項を徹底解説
近年、SIMカードに代わり、インストールによりスマートフォンにSIMが設定できるeSIMの普及が進んでいます。「現在利用しているSIMカードをeSIMに切り替えたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。 eSIMはSIMカードとは異なり、物理的なカードがあるわけではないため、切り替えの方法や手順で悩んでしまうこともあるかもしれません。 本記事では、SIMからeSIMに切り替えるための手順やeSIMに切り替える前の確認事項などを、説明します。
eSIMとは?
eSIM(イーシム)とは、「スマートフォンに内蔵されている本体一体型のデータSIM」です。従来のSIMカードと同様に回線契約者の情報が記録されており、SIMを装着することで電話やデータ通信によるインターネットが使えるようになります。
従来のSIMカードはプラスチック製のICチップで、スマートフォンに挿入する形で利用しますが、eSIMはスマートフォンにSIMをインストールして利用するのが異なる点です。eSIMはオンライン上で手続きできるため、SIMカードの輸送を待つことなく、サービスによっては1時間ほどで契約できます。SIMカードのサイズを確認したり、カードの破損や紛失を心配したりする必要もありません。
SIMからeSIMに切り替えるメリット
SIMからeSIMに切り替えるメリットとして、主に以下のことが挙げられます。
手続きがオンライン上で行える
破損や紛失のリスクが低い
eSIMはスマートフォン自体に内蔵されているものなので、通信会社を乗り換える場合もSIMカードを差し替える必要がなく、オンライン上で手続きができます。
新しいSIMカードが届くまで何日か待ったり、通信会社を乗り換えるためにキャリアの店舗に足を運んだりする必要はありません。24時間いつでもご自身の都合の良い時間帯に手続きを進められます。旅行や出張でSIM情報を海外向けに書き換える際も、オンライン上で完結するので手続きがスムーズです。また、物理的なSIMカードと異なり、何かの拍子に傷を付けてしまったり、紛失してしまったりするリスクがないのもメリットです。
ひとつの端末でeSIMの複数利用はできる?
ひとつの端末でインストールできるeSIMの数は、デバイスによって異なります。iPhoneは8個以上、Androidデバイスの大半は5~7個のインストールが可能です。
ただし、インストールしているeSIMをすべて同時にアクティブにできるわけではありません。iPhone13以降はふたつのeSIMを同時にアクティブにできますが、それ以外はほとんどがひとつのみ可能です。
また、複数の端末で同じeSIMを同時利用することはできず、ひとつのeSIMはひとつの端末でしか使えません。機種によってはSIMカードとeSIMが併用できます。
eSIMに切り替える前の確認事項
SIMからeSIMに切り替える前に、以下に挙げる点を確認しておく必要があります。
使用している端末がeSIMに対応しているか
使用している端末がSIMロック解除されているか
Wi-Fiまたは安定したネットワーク環境があるか
それぞれの確認事項を詳しく説明します。
使用している端末がeSIMに対応しているか
すべてのスマートフォン端末がeSIMに対応しているわけではありません。お持ちの端末がeSIM対応かどうかを確認しておく必要があります。
各キャリアの公式サイトなどで対応機種が確認できます。または、電話ダイヤルで「*#06#」を入力し、EID(eSIM ID)というeSIMの固有識別番号が表示されるかどうか確かめるのも方法のひとつです。
iPhoneは「設定」>「一般」>「情報」の中にEIDという項目があるか、もしくは「設定」>「一般」>「情報」の中のモデル番号をAppleの公式サイトで照らし合せてみることで、対応機種かどうかが分かります。Androidは設定アプリの中にEIDか「eSIMを追加」などの項目があるかどうかで判断することができます。
使用している端末がSIMロック解除されているか
eSIMに対応している端末でも、SIMロックが解除されていなければeSIMは利用できません。SIMロックとは、他社のSIMを利用することができないようにかけられている制限のことです。
解除の確認方法はデバイスにより異なります。iPhoneは「設定」>「一般」>「情報」の「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」と表示されていることを確認します。Androidなら「設定」>「端末情報」>「SIMカードの状態」のステータスが「許可」であれば、解除されているという意味です。
Wi-Fiまたは安定したネットワーク環境があるか
eSIMへの切り替えはオンラインで行うので、インターネットに接続できる環境が必要です。Wi-Fiが利用できること、または安定したネットワーク環境があることを確認したうえで、切り替え手続きを進めましょう。
iPhoneでSIMからeSIMに切り替える手順
では実際に、iPhoneでSIMからeSIMに切り替える手順を確認していきましょう。
iPhoneでSIMからeSIMに切り替える方法は、以下のとおりです。
eSIMを購入しインストールする
iPhoneのクイック転送機能を利用する
それぞれの手順を詳しく説明します。
eSIMを購入しインストールする
まずは、アプリをダウンロードしたあと、目的地を選んでデータプランを購入しましょう。グローバルeSIMサービス・Sailyは、こちらから購入できます!
次にiPhoneの設定画面を開き、「モバイル通信」を選択します。
「eSIMを追加」を選択します。
「QRコードを使用」を選択します。
通信事業者の QR コードをスキャンするか、eSIM の詳細を手動で入力します。スキャンする場合は、QRコードを表示するか読み取るための端末が別に必要です。
これにて、設定は完了です。新しいeSIMがアクティベートされるのを待ちます。通常は数秒で完了します。
海外旅行などを目的としてeSIMを使用する場合は、目的地に到着したら「モバイルデータ」をオンにします。到着の前にデータ通信をオンにしたままにすると、高額な通信料が発生する可能性があります。
iPhoneのクイック転送機能を利用する
機種によっては、キャリアに問い合わせることなく、iPhone上の操作のみでeSIMに変換する方法もあります。
ひとつは、以前使っていたiPhoneのSIMカードやeSIMを、設定後の新しいiPhoneのeSIMへ転送する方法です。まず、新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」と進み、以前使っていたiPhoneから転送する通信プランを選びます。そして以前のiPhoneでの転送処理を確定し、しばらくすると、モバイル通信プランが新しいiPhoneでアクティベートされます。「モバイル通信プランの設定を完了する」というバナーが新しいiPhoneに表示されたら、そのバナーをタップするとキャリアのWebページにリダイレクトされるので、eSIMの転送手続きを始めます。
もうひとつは、キャリアが対応していれば、同じiPhone上でSIMカードからeSIMへ変換する方法です。「設定」>「モバイル通信」>「eSIMに変更」>「モバイル通信プランを変更」>「eSIMに変更」の順にタップして進むと、eSIMがアクティベートされます。SIMカードを取り外し、iPhoneを再起動します。
AndroidでSIMからeSIMに切り替える手順
続いて、AndroidでSIMからeSIMに切り替える手順を確認していきましょう。
AndroidでSIMからeSIMに切り替える場合、設定で「SIMカードマネージャー」と「eSIMプロファイル」の両方をオンにします。
この状態で、「通話」「SMS(メッセージ)」「データ接続」の3つについてSIMとeSIMのどちらを利用するかを選択できます。
3つとも(もしくはいずれか一部において)「eSIM」を選択することで、SIMからeSIMへの切り替えが完了します。
eSIMが正常にインストールできたかを確認する方法
eSIMが正常にインストールできたかどうかは、「設定」>「モバイルデータ通信」「モバイルネットワーク」などで表示されているプラン名から確認できます。eSIMのプラン名になっていれば、インストール成功です。
IMEI番号や、eSIMの識別番号であるICCIDを確認する方法もあります。iPhoneの「設定」>「一般」>「情報」をクリックすると、番号がわかります。「IMEI」または「IMEI1」として表示されているのは、物理SIM用のIMEI番号で、「IMEI2」がeSIM用の番号です。ICCIDも表示されていれば、eSIMが正常にインストールされていることになります。
eSIMに切り替えた後のSIMカードはどうする?
eSIMに切り替えた後でも、SIMカードはそのまま利用できます。対応端末ならiPhoneでもAndroidでも可能です。
通話とSMSにはこれまで利用していたSIMカードを利用し、インターネット接続にはeSIMを利用するといった使い分けもできます。
契約プランの内容によって、eSIMに完全に切り替えるかSIMカードを併用するかを決めるとよいでしょう。
SIMからeSIMへの切り替えならSailyが簡単!
eSIMはスマートフォンに内蔵されているSIMです。SIMカードの差し替えが不要で、オンラインで簡単に手続きができるなどのメリットがあります。
SIMからeSIMに切り替える前には、スマートフォンなどの端末がeSIMに対応しているか、SIMロックが解除されているかを確認しましょう。
eSIMへの切り替えを検討している方には、SailyのeSIMがおすすめです。
SailyのeSIMは事前にデータプランを購入しておけば、旅行先や出張先で有効化するだけですぐにオンラインに接続できます。現地でわざわざSIMカードを購入する必要がなく、誰でも簡単に即時使うことができるのでとても便利です。
海外への旅行や出張を控えておりeSIMの利用を考えている方は、ぜひSailyのeSIMを検討してみてください。
Sailyを購入