AndroidからiPhoneにeSIMを移行することはできる?
結論からお伝えすると、AndroidからiPhoneにeSIMを移行することは可能です。ただし、SIMカードのように単純に差し替えるだけというわけにはいきません。
eSIMの移行はデジタル上で行われます。具体的には、直接転送機能(iOS 26以降を搭載したiPhoneモデルでのみ利用可能)、モバイル通信キャリアによるアクティベーション、またはQRコードを使った転送のいずれかの方法で行います。
eSIMの機種変更・移行方法を理解する前に、まずは機種変更前に確認しておくべきポイントを見ていきましょう。
AndroidからiPhoneへeSIMを移行する前にやるべき準備
事前準備をしっかり行うことが、スムーズな移行の鍵です。以下のチェックリストを確認して、万全の状態で移行に臨みましょう。
iPhoneがeSIM対応かどうか確認する
eSIMの移行先となるデバイスがeSIMに対応している必要があります。まずお使いのiPhoneがeSIM対応機種かどうかを確認しましょう。iPhone XS・XR以降のすべてのiPhoneモデル(それ以降の新しいモデルを含む)はeSIMに対応しています。
iPhoneの準備をする
AndroidからiPhoneへeSIMを移行する前に、iPhoneを最新のiOSバージョンにアップデートしておきましょう。なお、iPhone同士であれば、クイックスタートでiPhoneにeSIMを転送することが可能です。
安定したWi-Fi接続を確保する
AndroidからiPhoneへeSIMを正常に移行するためには、両方のデバイスで強力かつ安定したWi-Fi接続が必要です。eSIMの情報はインターネット経由でやり取りされるため、安定した接続環境があれば、すべての重要なデータが正確かつ破損なく転送されます。
データのバックアップを取る
移行を始める前に、連絡先やファイルのコピーを保存して大切なデータを保護しましょう。AndroidとiOSでは動作の仕組みが異なるため、バックアップを取っておけば、機種変更の際に重要な情報を失う心配がありません。
eSIMに対応したキャリアまたはグローバルサービスプロバイダーを見つける
AndroidからiPhoneへeSIMを移行する前に、お使いのモバイル通信キャリアがAndroidとiPhoneの両方でeSIMに対応しているか確認しましょう。日本の場合、docomo、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルなどの主要キャリアはeSIMに対応しています。各キャリアのウェブサイトを確認するか、カスタマーサポートに問い合わせて、両プラットフォームでのeSIMサービスの提供状況を確認してください。
直接転送のサポート状況を確認する
一部のキャリアでは、iPhoneの設定に表示される「Androidからの転送」機能を使って、AndroidからiPhoneへ直接eSIMを転送できるようになっています。この機能を利用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。iPhoneは最新のiOSバージョン(iOS 26以降)を搭載しており、Androidデバイスは通常Android 16以降のOSが必要です(詳しくはメーカーにご確認ください)。また、両方のデバイスのBluetoothをオンにして、ペアリングが成功するよう近くに置いておく必要があります。
AndroidからiPhoneへeSIMを移行する方法
AndroidからiPhoneへeSIMを移行する際には、3つの方法から選択できます。直接転送機能を使う方法、キャリア経由でアクティベーションする方法、またはQRコードをスキャンする方法です。それぞれの方法で、新しいiPhoneを簡単にセットアップして使い始めることができます。
方法1:直接転送(iOS 26以降)
方法2:eSIMキャリアアクティベーション
方法3:QRコード転送
方法1:直接転送(iOS 26以降)
お使いのデバイスが対応している場合、直接転送はAndroidからiPhoneへeSIMを移行するいちばんシンプルで早い方法です。iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max以降のデバイスをお持ちで、iOS 26以降を使用しており、iPhoneのセットアップがすでに完了している場合は、以下の手順に従ってください。
iPhoneで「設定」を開きます。
「モバイル通信の設定」をタップします。すでに有効なプランがある場合は、「モバイル通信」>「eSIMを追加」に進みます。
「Androidからの転送」オプションをタップします。
iPhoneの画面にQRコードが表示されるのを待ちます。
Androidデバイスのカメラを使って、そのQRコードをスキャンします。
Androidで新しいデバイスに転送したい電話番号を選択し、「転送」をタップします。
この番号を主回線にするかどうか尋ねられたら、「はい」をタップします。
iPhoneで「完了」をタップして手続きを終了します。
テスト通話を行い、新しい回線が正常に動作していることを確認します。
QRコードなしでの直接転送
QRコードをスキャンせずにAndroidからiPhoneへeSIMを移行したい場合(またはQRコードをスキャンできない場合)は、iPhoneのセットアップが完了した後に以下の手順に従ってください。
iPhoneで、QRコードの下に表示される「その他のオプション」を選択します。
Androidで、「Googleサービス」>「すべてのサービス」に進み、「iPhoneまたはiPadとペアリング」をタップします。
「eSIMを転送」を選択します。
Androidで、iPhoneに表示されたセッションIDとペアリングコードを入力し、「次へ」をタップします。
Androidで、iPhoneに転送したい電話番号を選択し、「転送」をタップします。
求められた場合は、「はい」をタップして、転送されたSIMを主回線のeSIMとして使用します。
転送が完了したら、iPhoneで「完了」をタップし、続けて「OK」をタップします。
iPhoneで電話をかけ、モバイル通信の接続状態を確認します。
移行が完了すると、Androidデバイス上のeSIMサービスは自動的に無効化されます。
方法2:eSIMキャリアアクティベーション
直接転送機能が使えない場合は、eSIMキャリアアクティベーションが次におすすめの方法です。この方法では、EID(eUICC ID)番号という固有の識別番号を使ってiPhoneをネットワークに接続します。
Androidデバイスからの移行のため、モバイル通信キャリア側はまだ新しいiPhoneの情報を把握していません。そのため、プランを自動的にプッシュすることができず、EID番号も未登録の状態です。まずは手動でデバイスを登録する必要があります。
まず、iPhoneの箱のラベルに印刷されている固有のEID番号を確認します。箱がない場合は、デバイスの電源を入れて「こんにちは」画面の角にある「i」アイコンをタップすると確認できます。すでにiPhoneのセットアップが完了している場合は、「設定」>「一般」>「情報」から確認できます。
この番号を用意したら、モバイル通信キャリアに電話、ライブチャット、またはモバイルアプリ経由などで連絡するか、ウェブサイトにログインして、電話番号を新しいiPhoneに紐付けます。これが完了したら、以下の手順に進む準備が整います。
iPhoneのセットアップがまだ完了していない場合
iPhoneのセットアップがまだ完了していない場合は、以下の手順でAndroidからiPhoneへeSIMを移行します。
iPhoneの電源を入れ、「ようこそ」画面をスワイプしてセットアップを開始します。
Wi-Fiネットワークに接続します。
バックグラウンドでのアクティベーションが完了すると、「キャリアのモバイル通信プランをインストールする準備ができました」または「モバイル通信プランを選択」という通知が表示されるはずです。
Androidから移行したいeSIMプランを選択します。
「続ける」をタップして確認します。
「モバイル通信の設定が完了しました」と表示されたら、「続ける」をタップして先に進みます。
残りのiPhoneセットアップを完了します。
iPhoneのセットアップが完了済みの場合
すでにホーム画面が表示されていて、モバイル通信キャリアとの転送手続きが済んでいる場合は、以下の手順に従ってください。
「キャリアのモバイル通信プランをインストールする準備ができました」という通知をタップします(通知を見逃した場合は、「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」を開いて、そこから通知を確認してください)。
「続ける」をタップし、テスト通話を行って接続状態を確認します。
方法3:QRコード転送
転送手続きのためにモバイル通信キャリアに連絡した後、キャリアがリモートでアクティベーションを行わず、代わりにeSIM用のQRコードを提供した場合は、そのQRコードをスキャンするだけで接続できます。
iPhoneのセットアップ中にQRコードをスキャンする方法
iPhoneのセットアップ中に新しいQRコードをスキャンして、電話番号の移行とeSIMのアクティベーションを行うことができます。
iPhoneの電源を入れ、「ようこそ」画面をスワイプしてセットアップを開始します。
セットアップ手順に従い、「モバイル通信の設定」画面まで進みます。
「QRコードを使用」を選択します。
iPhoneのカメラをQRコードに向けます。
eSIMのアクティベーションプロセスが完了するのを待ちます。
「モバイル通信の設定が完了しました」というメッセージが表示されたら、「続ける」をタップします。
テスト通話を行い、接続状態を確認します。
iPhoneのセットアップ完了後にQRコードをスキャンする方法
すでにiPhoneのセットアップが完了していて、QRコードを使ってeSIMをアクティベーションする必要がある場合は、以下の手順に従ってください。
カメラアプリを開き、QRコードをスキャンします。
「モバイル通信プランが検出されました」という通知が表示されたらタップします。
画面下部の「続ける」をタップします。
「モバイル通信プランを追加」をタップします。
ただし、eSIMの設定がうまくいかない場合もあります。eSIMのアクティベーションが終わらない場合や、eSIMのQRコードが読み取れない時の対処法についても、事前に確認しておくと安心です。
eSIMが新しいiPhoneに移行できなかった場合の対処法
AndroidからiPhoneへのeSIM移行がうまくいかなかった場合でも、心配はいりません。多くの場合、単純な接続エラーや手順の見落としが原因です。
両方のデバイスを再起動する
接続の問題をトラブルシューティングするいちばん手軽で効果的な方法は、再起動です。システムが一新され、アクティベーションを妨げていた一時的な不具合が解決されることがあります。
ネットワーク接続を確認またはリセットする
eSIMの転送には安定したインターネット接続が必要です。iPhoneのネットワーク設定をリセットしてみましょう。「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」に進みます。
iPhoneをアップデートする
ソフトウェアが古いと互換性の問題が発生することがよくあります。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」で、最新のiOSバージョンを実行していることを確認してください。
ワイヤレス転送のためにBluetoothを有効にする
iOS 26以降の「Androidからの転送」機能を使用する場合、両方のデバイスでBluetoothがオンになっている必要があります。
AndroidからiPhoneへのeSIM移行まとめ
AndroidからiPhoneへeSIMを移行するには、直接転送、キャリアアクティベーション、QRコード転送の3つの方法があります。
スムーズな移行のために、最新ソフトウェアへのアップデートと安定したWi-Fi接続、データのバックアップを忘れずに行いましょう。
iOS 26以降かつAndroid 16以降であれば、Bluetoothを利用した直接転送がいちばん簡単で最速の方法です。
移行がうまくいかない場合は、再起動やネットワーク設定のリセットを試し、解決しない場合はキャリアのサポートに問い合わせてください。
なお、旅行用eSIMサービスの中にも、eSIMを転送できるものは存在します。Saily(セイリー)eSIMアプリなら、例えばiPhoneにインストールして使っていたeSIMを、新たに使い始めたAndroidデバイスでも使用することができます。やり方は簡単で、一度iPhoneにインストールしたSaily eSIMを削除したあと、Sailyアプリを開いて「eSIMをインストール」をタップします。その後、「eSIMを他の人に共有」をタップするとQRコードが表示されるため、新しいAndroidデバイスで読み込み、表示された指示に従ってください。
また、SIMカードからeSIMへの切り替えを検討中の方は、別の記事もあわせてご確認ください。