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フランスへの旅行、留学、出張、駐在・・・フランス渡航の目的は人によって異なりますが、渡航の前に考えておきたいのは、フランス滞在中のインターネット接続オプションです。フランスでは物理SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーター、国際ローミングなどが利用できます。この記事では、フランスで利用する場合のそれぞれの接続方法の特徴やメリット・デメリット、また新しいインターネット接続方法として注目されているeSIM(埋め込み型SIM)について詳しくご案内します。
目次
フランスでおすすめのSIMカードキャリアは、滞在の予定・スタイルや期間などにより異なります。一般的なフランス旅行者向けの物理SIMカードのプリペイドプランには、オレンジ(Orange)のOrange Holiday、ブイグ・テレコム(Bouygues Telecom)のB&You、SFRの国際プリペイドSIMカード、フリー(Free)のForfait Freeなどがあり、それぞれのプランには、データ通信、フランス国内通話が含まれています。
留学や駐在などで一年単位の長期滞在をする場合は、これらのキャリアのポストペイド(長期契約)プランが良いでしょう。ただしポストペイド物理SIMカードの契約には、フランス国内の住所やフランスの銀行口座、クレジットカードが必要になることがあります。
もし、パリやニース、マルセイユなどの都市部以外に行く場合は、各地で最も接続品質の良いキャリアに自動的につながるSailyのeSIMをおすすめします。また、フランス以外の国、例えばイギリスやドイツにも足を伸ばす場合は、Sailyのヨーロッパプランを購入すれば、追加料金がかかる国際データローミングの心配なくインターネットを利用することができます。
フランス旅行で物理SIMカードを利用する場合は、以下の点に注意してください。
SIMロックがかかっていないこと
利用する予定のスマートフォンやタブレットなどのデバイスが、SIMフリーであることを確認してください。デバイスが2021年9月30日以前に発売された機種はSIMロックがかかっている場合があり、新しいSIMカードを使用する前に契約キャリアでロック解除の手続きを行う必要があります。
滞在期間に合わせたプランを選ぶこと
フランスにはどのくらい滞在する予定ですか?プリペイド物理SIMカードには、有効期限があります。1ヶ月から数ヶ月程度の場合は、プリペイド物理SIMカードまたはeSIMが便利ですが、半年以上から年単位の長期滞在の場合は、ポストペイドの長期契約SIMカードをおすすめします。1週間から1ヶ月までの旅行の場合は、使いたい日数分だけ購入できる eSIM が便利です。
モバイルデータ使用量に合わせたプランを選ぶこと
インターネットの使い方により、同じ滞在日数でもデータ使用量は大きく異なります。ホテルなどの宿泊施設のWi-Fiをメインで使い、モバイルデータは、外出先でGoogleマップをたまに使用するのと、WhatsApp、iMessage、LINEなどのメッセージアプリをテキスト中心で利用するだけであれば、1週間あたり1GB程度をみておけば十分でしょう。ビデオコールやNetflixの視聴、YouTubeへのアップロードなどを頻繁に行う場合は、5GBでも足りないかもしれません。それぞれのデータ使用量に合わせたプランを選びましょう。
物理SIMカードの紛失や破損に注意
フランスで使える物理SIMカードを設定するには、日本の物理SIMカードを取り外す必要があります。よくあるトラブルは、日本帰国時に、フランス滞在中全く使わなかった日本のSIMカードに入れ替えようとした際、SIMカードが見つからないことです。うっかり紛失してしまうと、日本帰国後すぐに電話やモバイルデータ通信が使えないだけでなく、キャリアショップに行き再発行する必要があります。eSIMであれば、物理的なカードの入れ替えが不要なので、紛失の心配もありません。
日本の電話番号が使えないこと
フランス滞在中に現地キャリアの物理SIMカードを利用する場合、日本の電話番号は全く使えない状態になります。着信もわからないため、大切な連絡があっても気がつきません。
日本のSMSが使えないこと
普段はあまり使わないSMSですが、オンラインサービスでの二段階認証(2FA)によく使われます。例えば、銀行のアカウントやオンラインショッピングサイトでのログイン時、SMSで送られる認証コードを入力するケースです。フランス滞在中に、いつも使っている日本のオンラインサービスにログインしたり、オンラインバンキングを利用すると、特に普段とロケーションが異なることから、二段階認証を求められることが珍しくありません。その際にSMSを受信できないと不便です。
行き先により回線の品質が異なること
パリやマルセイユ、リヨンなどのフランスの大都市では、どの現地キャリアの物理的SIMカードを選んでも、回線の品質(つながりやすさや速度)に大きな違いはありません。ただし、例えば電車で移動中に利用する場合や農村部、田舎に行く場合は注意が必要です。地方によって、最もつながりやすいキャリアが異なります。地方に行く予定があるなら、回線品質に定評のあるeSIMの方が安心かもしれません。例えばSailyのeSIMは、フランスのどこに行っても、その地方で最も安定したキャリアに自動的につながり、最良の回線品質を得られます。
設定や購入の簡単さ
海外旅行で物理SIMカードを利用する場合、現地に到着してから空港やキャリアショップで購入することが多いと思いますが、設定を手伝ってもらえる場所で購入することをおすすめします。Saily のeSIMであれば、日本国内で購入・設定まで済ませておけば、空港到着後、飛行機マークを消した瞬間に自動的にアクティベートされるため、シームレスなインターネット接続が可能です。
フランスの大手キャリアであるOrange、Bouygues Telecom、SFR、FreeはそれぞれeSIMプランも提供しています。ただし、フランスキャリアのeSIMの場合、都市部ではどのキャリアを選んでも回線の品質は変わりませんが、地方や郊外ではキャリアによるつながりやすさが異なることがあります。Sailyのフランス向けeSIMプランであれば、フランスのどこに行っても、自動的にその街や地域で最も品質の良いキャリアにつながります。また、日本出発前に日本語で契約できるので、外国語があまり得意ではない方も安心して申込・設定できます。
どのオプションにもメリットがありますが、中でもeSIMは、利便性、コストパフォーマンス、信頼性のバランスが最も優れています。各オプションを比較してみましょう。
最も一般的なインターネット接続方法である、物理SIMカードのメリット・デメリットを見てみましょう。
物理SIMカードをフランスで利用するメリット
物理SIMカードは、ほとんど全てのスマートフォンやタブレットなどのデバイスと互換性があります。
フランスの主要空港、キャリアショップ、キオスク、スーパーマーケット、スマートフォンショップなどで幅広く購入可能です。
大手キャリアの物理SIMカードの場合、安定した通信が期待できます。
フランス駐在やフランス留学でSIMカードが必要な場合は、現地キャリアのポストペイドプランが最も経済的です。
物理SIMカードをフランスで利用するデメリット
日本からフランスへの長時間のフライト後で時差ぼけなどもある中、現地到着後に物理SIMカードの購入や設定をすることはストレスに感じられるかもしれません。
物理SIMカードの入れ替えの際に外した日本のSIMカードを紛失する可能性があります。
フランス滞在中、日本の電話番号が使えなくなります。
フランス滞在中、日本のSMSが使えなくなります。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスが2021年9月30日以前に発売されたものだと、SIMロックがかかっている場合があります。
フランス以外のヨーロッパの国を回る場合、国際ローミングサービス料金がかかることがあります。
新しい接続方法として利用者が急増中のeSIMのメリット・デメリットを見てみましょう。
eSIMをフランスで利用するメリット
日本出発前にeSIMを契約・設定しておけば、フランス到着とともに自動的にアクティベートされるため、すぐにインターネットの利用を開始できます。
物理的なカードが必要ないので、破損の心配がありません。
デュアルSIM機能を使えば、フランス滞在中も日本の電話番号とSMSを利用できます。
フランス以外のヨーロッパの国々を回る場合も、Sailyのヨーロッパプランを利用すれば、ローミング費用がかかりません。
利用日数やデータ利用量に合わせて細かい料金設定があるため、必要な分だけ購入することができて経済的です。
eSIMをフランスで利用するデメリット
スマートフォンやタブレットなどのデバイスがeSIM対応機種ではない場合は利用できません。iPhoneの場合、2018年9月発表以降の機種は、すべてeSIMに対応しています。それ以前のiPhoneの場合、フランスのSIMカードを利用する必要があるかもしれません。
日本のキャリアの国際データローミングサービスのメリット・デメリットを見てみましょう。
国際データローミングをフランスで利用するメリット
物理SIMカードを交換する必要がありません。
キャリアのアプリやウェブサイトから簡単に利用開始できます。
フランス滞在中も日本の携帯電話番号やSMSを利用できます。
到着後すぐに使用可能です。
国際データローミングをフランスで利用するデメリット
料金が非常に高額になる可能性があります。例えばドコモと契約しているiPhoneのデータローミングサービスをフランスで使用した場合、7日間で5,000円以上、30日間で2万円以上かかります。
1日のデータ利用限度量が設定されていることが多く、限度量を超えると非常に低速になります。
日本人に人気のインターネット接続オプションである、レンタルWi-Fiルーターはどうでしょうか?
レンタルWi-Fiルーターをフランスで利用するメリット
複数のデバイスで利用可能なので、友達、家族などのグループで旅行する際に便利です。
物理的SIMカードの入れ替えが必要ないので、日本の電話番号やSMSを保持できます。
レンタルWi-Fiルーターをフランスで利用するデメリット
物理的なルーターをレンタルし、旅行中持ち歩く必要があります。
レンタルWi-Fiルーター本体以外に、充電ケーブル、ポータブル充電器、ポータブル充電器の充電ケーブルなどが必要なため、荷物が増えます。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスに加えて、レンタルWi-Fiルーター関連の充電も頻繁に必要になります。
レンタル料金が高額になることがあります。
公衆Wi-Fiは、観光客が訪れる場所でよく提供されていますが、速度が遅かったり通信が不安定なことがあるため使い勝手が良いとは言えず、何よりセキュリティ面でのプライバシーの不安があります。
フランスの物理SIMカード、eSIMの料金は、有効期間やデータ量などにより異なります。
フランス現地SIMカードの場合、フランス全土の無制限通話込みのプランが一般的です。
フランスのSIMカードは日本でも購入可能ですが、フランスで購入する場合と値段設定が異なる場合があります。
公衆Wi-Fiは無料ですが、利用できる場所が限られます。
名称 | 国・地域 | タイプ | データ量 | 通話 | 価格 | 有効期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
Orange Travel | フランス | 物理SIM | 12GB | フランス全土で無制限通話 | 19.99ユーロ | 14日間 |
Orange Travel | フランス | eSIM | 1GB | なし | 4.99ユーロ | 7日間 |
B&YOU | フランス | 物理SIM | 10GB | フランス全土で無制限通話 | 6.99ユーロ | 1ヶ月 |
B&YOU | フランス | 物理SIM | 60GB | フランス全土で無制限通話 | 9.99ユーロ | 1ヶ月 |
Forfait Free | フランス | 物理SIM | 150GB | フランス全土で無制限通話 | 11.99ユーロ | 1ヶ月 |
Forfait Free | フランス | 物理SIM | 350GB | フランス全土で無制限通話 | 19.99ユーロ | 1ヶ月 |
Saily | フランス | eSIM | 1GB | なし | 3.99USD | 7日間 |
Saily | フランス | eSIM | 50GB | なし | 49.99USD | 1ヶ月 |
Saily | ヨーロッパ | eSIM | 50GB | なし | 4.99USD | 7日間 |
Saily | ヨーロッパ | eSIM | 10GB | なし | 35.99USD | 1ヶ月 |
フランス向けのSIMカードはフランス到着後、空港、キオスク、スーパーなどで購入可能ですが、購入場所によっては自分で設定をする必要があります。最も簡単なのは、オンラインで購入可能で、日本出発前に設定できるeSIMです。
フランスの主要空港
パリのシャルル・ド・ゴール空港やオルリー空港、ニースのコート・ダジュール空港などのフランスの主要空港にあるキャリアショップなどで物理SIMカードを購入することができます。また、キャリアショップで購入した場合、物理SIMカードの設定をしてもらえる場合があります。
RELAYなどのショップやキオスク
RELAYは、フランスの主要駅や空港に展開している、雑誌やお菓子、タバコなどを販売している店です。RELAYやキオスクで物理SIMカードを購入可能ですが、設定は自分で行う必要があります。
SIMカードの自動販売機
フランスのキャリアであるFreeのSIMカードは自動販売機で購入可能です。自動販売機は街中のキャリアショップなどにありますが、表示はフランス語のみです。
通信キャリアのショップ
Orange、Bouygues Telecom、SFR、Freeなどの大手キャリアの街中のショップでプリペイドSIMカードが販売されています。キャリアショップの店舗では長期契約の物理SIMカードを契約することもできますが、現地銀行口座やクレジットカード、身分証明書が必要になります。
家電店・スーパーマーケット
大手家電量販店のFNAC、スーパーマーケットのCarrefour、Monoprix、Auchan でもレジ付近で物理SIMカードが販売されていますが、自分で設定する必要があります。
オンライン
Orange Holiday SIM などのプリペイドSIMカードはオンラインで注文し、ホテルや空港で受け取るができます。また、フランスの物理SIMカードは、アマゾンなどのオンラインショップを通して日本で購入することも可能です。
オンライン
Sailyのフランス向け・ヨーロッパ向けeSIMであれば、日本出発前の時間に余裕がある時に、オンラインで購入できます。アプリで設定しておけば、フランス到着とともに自動的にアクティベートされます。
フランスで現地の物理SIMカードを使用する際は、以下の手順に従って設定してください。
スマートフォンがSIMロック解除されていることを確認する。
フランスで物理SIMカードを購入する。
SIMピンを用意する。
スマートフォンから古いSIMカードを取り出す。
スマートフォンに新しいSIMカードを入れる。
SIMカードをアクティベート(有効化)する。
インターネット接続をテストする。
新しいSIMカードを挿入すると、たいてい自動的に通信が有効になりますが、場合によっては設定が必要な場合があります。その場合は、SIMカードに付属する説明書や購入店舗のスタッフの案内を確認しながら設定してください。
キャリアによってロックがかかっている場合、他社のSIMカードを使用できません。SIMロックは、事前に契約している通信会社でロック解除の手続きを行う必要があるので、時間に余裕を持って確認してください。
フランスでeSIMを使う方法は簡単です。例としてSailyのeSIMを使う方法をご案内します。
使用するスマートフォンやタブレットがeSIMに対応していることを確認します。
フランスまたはヨーロッパのeSIMデータプランに加入します。
Sailyアプリをダウンロードします。
eSIMをインストールします(インストールしてもデータプランは有効になりません)。
旅行前にeSIMプランを有効にして、到着後すぐにデバイスを接続できるようにします。
フランスだけで利用する場合はフランスのデータプランを選び、フランスとスペインなど、他のヨーロッパの国にも行く場合はヨーロッパのプランを選びましょう。
フランス旅行で快適にインターネットを利用するためには、自分のニーズに合ったSIMカードやeSIMを選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に、最適なプランを見つけましょう。
利便性を重視するなら
利便性を重視したい場合、eSIMの利用をおすすめします。Saily のeSIMなら、日本出発前に日本語で契約・設定ができるため、フランス到着後は自動的にアクティベートされます。
コストを抑えたいなら
インターネット接続費用を抑えたい場合は、渡航期間やデータ使用量に合わせたプランを選びましょう。また、フランス以外のヨーロッパの国も旅行する予定の場合は、ローミング費用を抑えるためにSailyのヨーロッパプランなど、渡航先の国や地域が全て含まれているプランを選びましょう。
インターネット接続の品質を求めるなら
パリやニースなどの都市の中心部だけに滞在する場合は、フランスの大手キャリアのSIMカード、eSIMのいずれも、品質に大きな差はありません。郊外や地方への旅も予定しているのであれば、SailyのeSIMなど、訪問先の地域で最も品質の良いキャリアに自動的につながるサービスを選びましょう。
利便性、コスト、回線品質などのさまざまな面で、フランス旅行には物理SIMカードよりもeSIMがおすすめです。フランス旅行で利用予定のスマートフォンやタブレットがeSIM対応機種の場合は、今まで現地で物理SIMカードを購入していた方もeSIMへの切り替えを検討してみてください。
Saily eSIMアプリでいつもつながっていよう
あらゆる旅に最適な手頃なモバイルデータプラン。
元デジタルノマドのNozomiは、7カ国を旅しながら暮らした経験を持ちます。どの国でも居心地よく過ごせたそうです。世界市民として、そして何よりも生まれながらの大阪人として「よりお得に、より良いものを見つける」を旅のモットーとしている彼女は、 情報を見つけることに長け、旅行中はeSIMを通してプロのようにウェブでリサーチを行います。
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