iPhoneのデュアルSIMとは?対応機種と使い方を徹底解説

iPhoneのデュアルSIM機能を使えば、1台のスマートフォンで2つの回線を同時に利用できます。仕事用とプライベート用の番号を分けたり、海外旅行中に現地のデータプランを追加したりと、使い方は多彩です。この記事では、デュアルSIMに対応したiPhoneモデルの一覧から、設定方法、メリット・デメリット、便利な活用テクニックまで、知っておきたい情報をまとめて解説します。

iPhoneのデュアルSIMとは?対応機種と使い方を徹底解説

iPhoneにはデュアルSIM機能がある?

はい、2018年以降に発売されたほとんどのiPhoneにはデュアルSIM機能が搭載されています。nano-SIMとデジタルSIMカードのeSIMを組み合わせて2回線を設定でき、iPhone 13・14・15・16・17シリーズなどの新しいモデルでは、2つのeSIMを同時に利用することも可能です。iPhone XS、XR以降のモデルであれば、すでにデュアルSIMに対応したハードウェアを備えている可能性が高いでしょう。

iPhoneのデュアルSIMとは

iPhoneのデュアルSIMとは、1台のデバイスで2つの異なるモバイルデータ回線に同時接続できる機能のことです。2つの電話番号や2つのデータプランを1台のスマートフォンで使い分けられます。従来はSIMカードスロットと内蔵のeSIMチップを組み合わせることでこの機能を実現していましたが、近年の日本国内モデルではSIMカード不要のデュアルeSIM構成へと移行しています。

iPhoneのデュアルSIMはどのように動作する?

iPhoneのデュアルSIMは「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」という技術を活用しています。両方の回線が待受状態を維持するため、どちらの番号でも通話やメッセージを受信できます。設定を切り替えなくても常に両方の番号に着信できるのがポイントです。ただし、一方の回線で音声通話を開始すると、通話終了までもう一方の回線は一時的に使えなくなります。SIMカードとeSIMの組み合わせでも、2つのeSIMでも、1台のデバイスで2つの回線を管理できる仕組みです。

iPhoneのデュアルSIMの仕組みを正確に理解するために、いくつかの用語を確認しましょう。まず、SIMカードとは何か。SIMカードは、スマートフォンがモバイルネットワークに接続するために必要なものです。以前はすべての携帯電話で、スロットに挿入するSIMカードが使われていました。技術の進歩にともない、より小型のnano-SIMカードが登場。現在でもnano-SIMカードを使うスマートフォンはありますが、SIMカードを完全に廃止し、eSIM技術のみを採用するデバイスも増えています。

また、eSIMとは何かも確認しておきましょう。2016年に登場したeSIMは、nano-SIMに代わるデジタル方式のSIMです。従来のSIMカードを必要とせず、デバイス内のソフトウェアでモバイルネットワークに接続します。nano-SIMとeSIMの両方に対応するiPhoneもあれば、eSIMのみ対応の新しいモデルもあります。

デュアルSIM対応のiPhoneには、以下の4つのタイプがあります。

  1. nano-SIMカードスロットが2つあるiPhone:中国本土、香港、マカオなど一部の地域でのみ販売されています。

  2. nano-SIMが1つとeSIMが1つのiPhone:世界的にもっとも一般的なデュアルSIM構成で、SIMカードとデジタルSIMを柔軟に使い分けられます。

  3. 2つのeSIMまたはnano-SIM 1つとeSIM 1つに対応するiPhone:新しいモデルの一部が備えるマルチな構成です。

  4. eSIMのみ2つに対応するiPhone:アメリカや日本など、eSIMの普及が進む地域では主流になりつつあります。特にiPhone 17以降の日本モデルはSIMスロットが完全に廃止されています。詳しくはeSIM対応のiPhoneに関する記事をご確認ください。

デュアルSIM対応のiPhoneであっても、デュアルSIM機能を導入したiOS 12.1以降のOSが必要です。eSIMを使う場合は、ご利用のキャリアがeSIMサービスを提供しているかも確認しましょう。キャリアによっては「SIMロック」がかかっており、他のモバイル通信キャリアや海外での使用が制限されている場合があります。2枚目のSIMを購入する前に、iPhoneがロックされていないか確認しておくことをおすすめします。

デュアルSIM対応のiPhoneモデルは?

デュアルSIMの対応状況は、お住まいの地域とiPhoneの発売年によって異なります。以下のガイドでは、各モデルのデュアルSIM対応状況をまとめています。詳しくはeSIM対応デバイス一覧もご確認ください。

eSIMのみのデュアルSIM対応iPhone

日本で販売されるiPhoneで初めてSIMスロットが廃止されたのは、iPhone 17シリーズからです。以下のモデルはeSIMプロファイルのみで回線を管理するため、SIMカードを挿入することはできません。

  • iPhone Air(Apple初のグローバルeSIM専用モデル)

  • iPhone 17シリーズ

日本を含む12の国と地域で、iPhone 17シリーズ以降は完全にeSIM専用となりました。最新シリーズの詳細については、iPhone 17のeSIMに関するガイドもご覧ください。

2つのeSIMまたはnano-SIM+eSIMに対応するiPhone

日本で販売されるiPhone 14〜16シリーズは、nano-SIMスロットが搭載されています。SIMカードとeSIMの組み合わせだけでなく、2つのeSIMの同時利用にも対応しているため、使い方に応じて柔軟に構成を選べます。

  • iPhone 16シリーズ

  • iPhone 15シリーズ

  • iPhone 14シリーズ

  • iPhone 13シリーズ

  • iPhone SE(第3世代)

日本のユーザーにとって、これらのモデルはいちばん柔軟な選択肢です。完全デジタルのeSIM 2回線構成にも対応しているうえ、国内キャリアのSIMカードを残したまま海外旅行用のeSIMを追加することも可能です。

nano-SIM 1つとeSIM 1つに対応するiPhone

初代デュアルSIM対応iPhoneは、SIMスロット1つとeSIMチップ1つを組み合わせる形で登場しました。2回線を利用するには、nano-SIMカード1枚をトレイに挿入し、eSIMプランを1つ有効化する必要があります。

  • iPhone 12

  • iPhone 11

  • iPhone XSおよびXS Max

  • iPhone XR

  • iPhone SE(第2世代)

これらは旧モデルですが、デュアルSIMの基本機能は十分に使えます。SIMカード1枚とeSIM1つの正しい組み合わせを用意するだけで問題なく動作します。

nano-SIMカード2枚に対応するiPhone

このタイプのiPhoneは、中国本土、香港、またはマカオで購入した場合にのみ見られる地域限定モデルです。日本で正規販売されているiPhoneにはこの構成のモデルはありません。Appleはこれらのアジア地域向けに、SIMカードを2枚挿入できる専用モデルを製造しています。日本ではSIMスロットの有無について「iPhoneにSIMカードはあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、iPhone 16シリーズまでの日本モデルにはnano-SIMスロットが搭載されています。

iPhoneのデュアルSIM機能でeSIMを使うメリット

iPhoneのデュアルSIM機能は、SIMカードから離れてeSIMを活用することで真価を発揮します。プランをデジタルで管理すれば、電車の中でSIMトレイを取り出すためにピンを探す必要もなく、瞬時にモバイル通信キャリアを切り替えられます。SailyのようなeSIMアプリを使えば、プロファイルをダウンロードして数分で接続が完了するため便利です。ハードウェアの手間なく、世界中どこでも自由に接続できます。ただし、2回線目を有効化する前に、メリットとデメリットの両方を確認しておきましょう。

iPhoneのデュアルSIM機能のメリット

デュアル回線を有効にすることで、ユーザーによってはモバイルライフがより快適になります。iPhoneのデュアルSIM機能を使うことによるメリットは以下のとおりです。

  • 2つの番号を1台に集約:スマホを2台持ち歩かなくても、仕事用とプライベート用の連絡先を分けて管理できます。

  • 旅行時の自由度が向上:iPhone向け海外用SIMカードを使えば、現地の割安なデータ料金で通信しつつ、メインの電話番号も維持できます。例えば、海外旅行中でもオンラインバンクにログインする際、メインの電話番号を使ってSMSを受け取り2段階認証でログインするなど、便利な使い方ができます。

  • 通信エリアの改善:電波の弱い地域に住んでいる場合、2つの異なるキャリアと契約して電波の強い方に切り替えることで、安定した通信環境を確保できます。

  • 通信費の最適化:通話は格安キャリア、データ通信は大容量プランの別キャリアと使い分けることで、料金を効率的に管理できます。

  • 経費の把握が簡単:仕事用の通話を特定の回線に割り当てれば、月末の通話時間の算出や経費計算がスムーズになります。

このような柔軟性により、画一的なキャリアプランに妥協するのではなく、自分のライフスタイルに合わせた通信環境を構築できます。

iPhoneのデュアルSIM機能のデメリット

デュアルSIMは利便性を高める一方で、ハードウェアへの負荷も増加します。2回線目を設定する前に、以下の注意点を把握しておきましょう。

  • バッテリー消費の増加:2つの基地局に同時接続し続けるため、常に電力を消費します。デュアルSIM使用時はバッテリーの減りが早くなります。

  • 操作の複雑さ:発信やメッセージ送信の際に正しい回線を選ばないと、意図しない料金が発生するリスクがあります。特に海外での利用時は注意が必要です。

  • コストの増加:2台目のスマホを買うよりは安上がりですが、2つのプランを維持する費用は1回線のみの場合より高くなります。

便利なデュアル回線ですが、こうしたデメリットも存在します。これらを理解しておけば、バッテリーが予想以上に早く減ったり、間違った回線で請求が来たりしても慌てずに済みます。

iPhoneでデュアルSIMを使う方法

iPhoneでデュアルSIMを使うには、まず利用したいデュアルSIMの種類を確認しましょう。eSIM 2つ、nano-SIMとeSIMの組み合わせ、nano-SIM 2枚のいずれかを選べます。それぞれの設定手順を紹介します。

eSIMを2つ同時に使う場合

  1. 2つ目のeSIMプランを購入し、キャリアの案内に従って有効化します。

  2. 「設定」を開きます。

  3. 「モバイル通信」をタップします。2つのeSIMが表示されるはずです。

  4. 無効なeSIMを選択します。

  5. 「この回線をオンにする」をタップします。

nano-SIMとeSIMの組み合わせで使う場合

  1. eSIMプランを購入して有効化します。

  2. 「設定」を開きます。

  3. 「モバイル通信」をタップします。nano-SIMとeSIMの両方が表示されます。

  4. 無効なプロファイルをタップします。

  5. 「この回線をオンにする」を選択します。

nano-SIMカードを2枚同時に使う場合

  1. 2枚目のnano-SIMカードを購入します。

  2. SIMカードトレイを取り出します。

  3. トレイに上下2つのスロットがあることを確認します。

  4. 空いているスロットにnano-SIMを挿入します。

  5. SIMカードトレイを元に戻します。

  6. 「設定」を開きます。

  7. 無効なnano-SIMを選択します。

  8. 「この回線をオンにする」をタップします。

設定がうまくいったか不安な場合は、iPhoneでeSIMが有効化されているか確認する方法もあわせてご確認ください。

両方のSIMが有効になったら、どちらかをデフォルト回線、もう一方をサブ回線に設定できます。電波状況に応じてSIMを切り替えるオプションも選択可能です。各SIMに「個人用」「仕事用」などのラベルを付けることもできます。デュアルSIMが有効化されると、どちらの番号でも電話の発着信、SMS、FaceTime通話が可能になります。

発信時には、iPhoneが自動的にデフォルトの番号を使用します。番号を切り替えるには、発信先の連絡先を開き、「デフォルト」をタップして使用する番号を選択します。連絡先に登録されていない相手に電話する場合は、通常どおり番号を入力し、画面上部の電話番号をタップしてから発信に使う番号を選びます。着信時には、どの番号にかかってきたかが表示されます。

デュアルSIMでSMSを送る場合、送信元の番号を選ぶ手順は以下のとおりです。

  1. 「メッセージ」を開きます。

  2. 「新規メッセージ」を選択します。

  3. 連絡先の名前または電話番号を入力します。

  4. 連絡先をタップします。

  5. 使用する電話番号を選択します。

なお、受信したSMSやiMessageは電話番号ごとに分離できません。すべての受信メッセージは「メッセージ」アプリに統合されます。

ここまでがソフトウェア設定の基本です。デュアルSIMのハードウェア面の仕組みをさらに詳しく知りたい方は、「デュアルSIMの仕組みとは?」のガイドもご覧ください。

iPhoneでデュアルSIMを活用するためのコツ

1台のデバイスで仕事とプライベートを分けて管理するのはとても便利ですが、適切に設定しないとバッテリーの無駄遣いやローミング料金の意図しない発生につながります。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 回線に分かりやすいラベルを付ける:「主回線」「副回線」などの汎用的な名前ではなく、「自宅」「仕事」「旅行」などのラベルに変更して、一目で区別できるようにしましょう。

  • データ通信量を把握する:「モバイルデータ通信の切り替えを許可」を有効にすると、電波が弱い場合に自動で別の回線に切り替わります。接続性は向上しますが、ローミング料金に注意が必要です。iPhoneのデータ通信量の確認方法を参考に、正しいプランで通信しているかチェックしましょう。

  • バッテリーを管理する:デュアルSIMの待受状態では2つの基地局に接続し続けるため、通常より多くの電力を消費します。移動が多い日にはモバイルバッテリーを携帯しましょう。

  • 連絡先ごとに回線を指定する:上司やパートナーの連絡先を開き、「優先する回線」を設定しておけば、間違った番号で発信してしまうリスクを防げます。

  • 海外メッセージの送信に注意する:デュアルSIMでメッセージを送る際は、送信回線の選択を忘れずに行いましょう。正しい回線を選ぶことで、料金の高いキャリア経由での送信を回避できます。

  • 通話転送を設定する:一方の回線の電波が弱い場合に、もう一方の回線に通話を転送するよう設定しておけば、重要な連絡を逃す心配がなくなります

これらの設定は、最初のひと手間で済みます。新しい国に到着してすぐに接続できる快適さを考えれば、十分に価値のある準備です。

iPhoneのデュアルSIMまとめ

iPhoneのデュアルSIM機能は、ポケットの中のスペースを節約するだけではありません。1台のデバイスを通信の司令塔に変え、仕事用とプライベート用など、生活の2つの側面を、デバイスを持ち替えることなく管理できるようになります。

  • ハードウェアが戦略を決める:初期モデルはSIMカードとeSIMの組み合わせ、最新の日本モデルは完全デジタル化が進んでいます。

  • ワークライフバランス:一方の回線を仕事用、もう一方をプライベート用に設定すれば、SMSや通話を効果的に使い分けできます。

  • 旅行の通信設定がスムーズに:現地プランの追加は数分で完了。高額なローミング料金の心配から解放されます。

この技術を海外でも活用するなら、Saily(セイリー)が最もスムーズな選択肢です。eSIMのダウンロード方法を参考にすれば、数秒でeSIMアプリをインストールし、現地プランを取得して、フライト前に旅行先でのインターネット接続準備を整えることができます。すでに手の中にあるテクノロジーを最大限に活用する方法のひとつです。

気になる方はぜひSaily eSIMをダウンロードして、次回の海外旅行でお試しください。

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